H&K広報担当者がFacebookで米海兵隊員に「お前ら銃を壊すなよ」と挑発

ミリタリーブログサポートチーム

2019年03月04日 15:55


Photo from USMC for illustration purpose only
企業と顧客の距離を近くするため、TwitterやFacebookといったSNSを使用するマーケティングが増えてきた。そうしたアカウントは従来の広報手法よりもカジュアルでフレンドリーな雰囲気を出すのが定番であるが、ドイツ・H&K社の担当者は少し大きめに踏み込んでしまったようだ。
界隈で話題となったのは、海兵隊向けにM27自動小銃が納入されたことを知らせる公式アカウントの記事。

Screenshot from H&K Facebook page
「出来たてのM27自動小銃をジョージア州から悪魔の犬(編注:海兵隊員の愛称)に発送。クレヨン食いどもに言っとくが丁寧に扱えよ。海兵隊仕様で丈夫だけどな」

「クレヨン食い(crayon eaters)」はクレヨンと食べ物の見分けがつかない馬鹿という意味で、海兵隊員を指すスラングとしてよく用いられる。その後、広報担当者がコメント欄で「海兵隊じゃ読解力は評価されないらしいから言っとくけど『壊してみろ』って意味じゃないからな」など、さらに挑発するようなコメントをするなどした。

公式アカウントが一国の軍を馬鹿にしたような内容を投稿したため、コメント欄では海兵隊員を中心に多くの反響が見られた。しかし怒りを表明する人がいた一方で「元海兵隊員だけど文を読んでも理解できないから写真だけ見た」など「キツいジョーク」として楽しむ者もいたようだ。ちなみに広報担当者はこれに対し「海兵隊向けのマニュアルって6文字以上の単語使わなかったりいっぱい図を入れたりするんだけど、最終的には写真だけになっちゃうんだよね……」とコメントしている。

その後広報担当者は「会議に呼ばれた」とコメントした後「荒くれ海兵どもがM27をジェット機で引っ張ったりヘリから落としたり戦車で踏んだりし始めたと連絡があった」とのことで、しばらくしてから投稿自体が削除された。かなりラフな手法であるが、それなりに効果があったということだろうか。

Source: Gun Maker Calls Marines 'Crayon Eaters' in Viral Facebook Post | Military.com

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201903
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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