米海兵隊特殊部隊員がアメリカ人として初めて仏軍のコマンド訓練を修了

ミリタリーブログサポートチーム

2019年05月17日 19:44


Photo from French MoD.
This photo is for illustrative purposes only.
特殊部隊員は他国部隊と連携して作戦にあたるケースが少なくない。このため、黎明期から同盟諸国との訓練交換を行っているが、今回アメリカ海兵隊特殊部隊MARSOC、いわゆる「レイダース」所属の一等軍曹が、アメリカ人として初めてフランス国立コマンド訓練センター(CNEC)の訓練コースを突破し「Moniteur」徽章を授与されることとなった。
CNECのコマンド訓練は士官・下士官に提供され、26日間のコースでゲリラ戦や水路潜入といった戦闘技術を学ぶ。元々はフランス軍向けのコースであり、訓練はすべてフランス語で行われる。戦闘技能の他、24時間常にフランス語でコミュニケーションを取るという環境での訓練は、特殊部隊員として戦闘スキルと並んで重要な外国部隊との協調を学ぶのに最適であったという。

一等軍曹は今回の渡仏にあたり、2週間の語学訓練を受けた。事前に提出された技術・知識リストを精査し、これらをフランス語で理解するためであった。また、当該一等軍曹はMARSOCの要員課程中にフランス語をマスターしており、同僚のフランス語話者とも会話の練習をしていた。しかしそれでもインストラクターの指示を聞き取るのが難しい時があったという。

日本の自衛隊の一部部隊も、海外にて共同訓練を行っていることが内外報道メディアによって明らかになっている。こうした動きはこれからも加速していくものと思われる。

Source: DVIDS - News - Marine Raider graduates French Commando training, earning highest distinction “Moniteur” avec “aptitude”

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201905
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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