米海兵隊が各種ライフル用電子アクセサリーの統合化を図る新型ガジェット『RACU』をテスト

ミリタリーブログサポートチーム

2019年08月01日 17:36


Photo by Cpl. Jonathan Waldman
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米海兵隊が各種ライフル用アクセサリーの統合化を図るため、新型ガジェットのテストに乗り出している。

現在の兵士は、戦闘を優位に展開させるために、様々な電子装備を身体やライフルに取り付けており、それらをそれぞれ個別でコントロールしている。とりわけガンハンドリングにおいては、手元の操作が煩雑となって「素早く精確に」とは裏腹な状態となっている。このことは、状況認識能力の低下にも繋がり兼ねず、戦闘時の危険性を増幅させてしまうとして懸念が持たれていた。

Photo from Kord Defence
システム司令部(MARCORSYSCOM)は10年近い開発期間を経て、複数の電子アイテムを制御できる単一装置の取得を掲げて取り組んでいる。海兵隊タイムズがこのほどおこなった取材で、広報官のケン・カンツ(Ken Kunze)少佐は、「現在、『ライフルアクセサリー・コントロールユニット(RACU: Rifle Accessory Control Unit)』と呼ばれるプロトタイプをテストしている」と語っている。


Photo from Kord Defence
2010年12月、オーストラリアの「コード・ディフェンス(Kord Defense)」社が、同社製の「ライフル・インプット・コントロール(RIC: Rifle Input Control)」を、RACUの要件適合に向けた評価試験に臨むと発表。その後2016年12月になってようやく評価試験の為、225万ドルの追加供給契約を勝ち取っている。

そして2019年6月、下院軍事委員会の発出した報告書、「2020会計年度に向けた国防承認決議(National Defense Authorization Act for Fisical Year 2020)」において、「海兵隊は現在、海外比較試験(FCT: Foreign Comparative Testing)を通じて、RACUの2段階プロセスによる評価をおこなっている」「RACUは、作戦能力と戦闘における致死性向上に寄与するものだと理解している」「フェーズ2の評価は2019会計年度末までに終える」記載され、取得に向けた取り組みの継続が示されている。

Source: The Marine Corps is looking for a single device to control thermal sights, lasers and other battlefield devices, National Defense Authorization Act for Fisical Year 2020, SmartGrip Rifle Input Control - Product Overview
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