英国首相は、なぜ戦争に加担したのか―『ゴーストライター』

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巨匠ポランスキーが映画史に名を刻むエンターテインメントの最高峰
英国首相は、なぜ戦争に加担したのか―
英国首相は、なぜ戦争に加担したのか―『ゴーストライター』
ベルリン銀熊賞、ヨーロッパ映画賞6冠、セザール監督賞ほか数々の栄誉に輝く
待ちに待った名匠ロマン・ポランスキー監督の新たな傑作

『戦場のピアニスト』でアカデミー賞®監督賞に輝いた巨匠ロマン・ポランスキー、77歳。映画オールタイムベストテンにたびたび登場し、その代表作とされる『チャイナタウン』以来の新たなるポランスキー最高傑作と呼び声も高い『ゴーストライター』の日本公開が、ついに決定した。

『ゴーストライター』
8月27日(土)より全国ロードショー
http://ghost-writer.jp/

本作品は、元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)が、やがて元首相の過去に隠された大きな秘密に気づき始め、国際政治を揺るがす恐ろしい謎に巻きこまれていく、というサスペンスフルなストーリーだ。

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英国きっての人気俳優ユアン・マクレガーと元007のピアース・ブロスナンの競演も見物だが、元首相の秘書役に「SEX AND THE CITY」シリーズのサマンサ役で有名なキム・キャトラル、ラングの妻ルースに本作で数々の助演女優賞に輝くオリヴィア・ウィリアムズという2人の女優対決も見逃せない。原作小説の発売当時は、対テロ戦争に絡む戦犯容疑に問われるラング元首相のモデルが、トニー・ブレア元英国首相ではないかとマスコミが騒ぎ立てる等話題性もたっぷりだ。

ワールドプレミアとなった2010年2月のベルリン国際映画祭でも、この映画はさらなる話題の的だった。映画は大絶賛され、ポランスキー監督は見事銀熊賞(監督賞)に輝いたが、授賞式の壇上に監督の姿はなかった。前年の2009年、本作撮影終了後の9月にスイスを訪れた際、1977年の米国での淫行事件により米国の要請を受けたスイス警察当局に拘束され、同国で軟禁されていたからだ。

事件当時に有罪を認め服役したと主張するポランスキー監督のために、アンジェイ・ワイダ、ウォン・カーウァイ、モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・トルナトーレら世界の映画人たちが拘束・軟禁に抗議。しかし軟禁は解かれず、ポランスキーは、何と軟禁状態の中で本作の編集および仕上げ作業を行ったのだ。しかし、作品はそんなハンデをみじんも感じさせない素晴らしさ。脚本、映像、音楽、演技、どこを取っても一級品。オールドファンならヒッチコックの伝統を思い出し、若いファンならこの一流感にイーストウッド映画のクオリティを思うかもしれない。その円熟した演出力はまさに当代一級の名人技。ベルリン銀熊賞を皮切りに、ヨーロッパ映画賞では作品賞を含む6冠など数々の栄誉に輝き、世界中で大ヒットを記録。今年に入っても、フランスのアカデミー賞であるセザール賞監督賞を受賞。昨年7月、米国への身柄移送を却下したスイス司法当局によって自由の身となったポランスキー監督は今年2月のザール賞授賞式に参加し、妻や友人など「自分を支えてくれた、すべての人々に感謝する」と述べている。今年必見の最高峰エンターテインメントは、8月27日より日本公開。

英国首相は、なぜ戦争に加担したのか―『ゴーストライター』
『ゴーストライター』 原題:THE GHOST WRITER ghost-writer.jp
8/27(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国ロードショー


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