DARPA、弾道計算機能付き新型光学機器DInGOを試験へ

戦闘部隊が携行する現代の小銃において光学機器の搭載は必須となっており、旧来のアイアンサイトによるエイミングと比較すると、正確さやスピードにおいて多くのアドバンテージを持つ。DInGO 計画ではライフルスコープを発展させ、全ての兵士が Marksman (マークスマン)となり、軍用小銃を使った戦闘環境下で、敵を完全に致死させることのできる 3~600m の交戦距離での精確な射撃の開発を目標としている。また、通常は上級射撃技術を目指す者やスナイパー (狙撃兵) の課程で教えられるような、横風やターゲットとの射程による弾頭の自由落下を考慮するといった高度な計算を必要としないシステムの構築を掲げている。
DInGO は Lockheed Martin が DARPA から 2010年5月 に、スコープの交換や解像度の低下を発生させずに広範な距離に対応できるライフル スコープとして、393 万ドルで受注。同社が以前に開発した、風の影響を計算に入れて精確な狙撃を可能にする 狙撃用機材システム・One Shot Advanced Sighting System をベースとしている。
最終バージョンの DInGO では、2本の AAバッテリー (単三電池) で 8時間 の駆動となっている。全ての目標をクリアできれば、この新型光学機器は 2014年 に戦場へ配備される予定とのこと。なお、配備される規模によって DInGO の単価は最高で1,000ドルと推定されている。
Military Times 2012/02/06
Lockheed Martin 2010/5/26
DUAL PATH STRATEGY SERIES: PART III – SOLDIER BATTLEFIELD EFFECTIVENESS / PEO Soldier 2011/8
Photo: DARPA
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