米国・国防長官官房 (OSD : Office of the Secretary of Defense) の元シニア・セキュリティ政策アナリストを務めた F. Michael Maloof氏 によると、昨年の Osama bin Laden 急襲作戦実行の際に使用された「ステルス ブラックホーク」をイスラエルが所有している可能性について言及。

また Times of London のレポートでは、イスラエルは米国政府により提供された「特別仕様」のヘリコプター "Black Hawk" に武装した12人から成るチームを搭乗させることができ、放射線観測モニターや爆発試験に伴う震動を測定する装置を載せているとし、この特別仕様の Black Hawk こそが、昨年 世界を驚かせたパキスタンで実行された 米海軍特殊部隊 SEALs による al-Qaida 指導者 Osama bin Laden 急襲の際に使われたステルス・ヘリコプターと同類のものではないかとしている。

イスラエルは、クルド内部のイラン反体制派の協力を得る中で、イランが核兵器製造を核開発計画の名の下で着実に進めていることを、米国や国連に対して知らしめ、納得を得るだけに十分な情報を得るために活動をおこなっている、と報じられている。

今までスーパー・シークレットとされていた Stealth Black Hawk ヘリコプターは、元来 米陸軍 第160特殊作戦航空聯隊 (空挺) (SOAR : 160th Special Operations Aviation Regiment - Airborme) 向けに造られたもののみと考えられていた。今回明るみとなったこの情報が真実とすれば、イランとの核兵器開発問題を抱えるイスラエルが所有する中での、今後の運用に注目が集まる。

Business Insider Military & Defense 2012/05/15
DT Defense Tech by Military.com 2012/05/15
Image above via David Cenciotti.