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米軍次世代無人機、5年以内にレーザー兵器を搭載か

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米軍次世代無人機、5年以内にレーザー兵器を搭載か
Time 誌は、無人機と軽量のレーザー兵器の組み合わせに関する記事を掲載。DARPA (Defense Advance Research Project Agency : 米国防総省国防高等研究事業局) の HELLADS (High Energy Liquid Laser Area Defense System) 計画に触れ、今後 5年以内 に無人機への搭載を可能とするレベルの小型軽量化を図るという。
光速でターゲットを破壊でき、リチャージにより繰り返し利用可能となるレーザー兵器の特性は、多くのメリットを持つ。過去 4年以上 に渡って DARPA は、General Atomics を請け負い業者とし、150kW の強力なレーザー兵器 HELLADS の開発に総額 6,000万ドル 以上を費やした。レーザーの出力は既に航空機の破壊をも可能とするレベルに達しているとのことで、開発は最終ステージにある、としている。DARPA では、軽量化の実現によって重量は 750kg 程度になると見込んでいる。
HELLADS が活躍する場として最も注目されているのは次世代無人機 (UAV) で、General Atomics がリリースした映像広告にも、Predator C Avenger 飛行部隊が敵の地上発射迎撃ミサイルを一瞬で抹殺するなど、その一端が垣間見れる内容となっていた。
レーザー兵器は充電が比較的容易に可能で、その後何時間か稼動させることができるものの、従来のミサイルとは異なり、雲や煙など空間中を遮るものに対して脆弱である点がデメリットとして挙げられる。その為に、HELLADS の使用用途としては敵機との空対空での交戦やミサイルへの邀撃よりもむしろ、対地攻撃として活用される見込みが高いとされる。
ロシアやイスラエルの兵器メーカーだけでなく、その他の国の兵器メーカーでも同様に小型軽量のレーザー兵器開発に着手しているが、米国の開発状況が一歩進んだ状況にある。

Time 2012/12/10
Russia Today 2012/12/11
About General Atomics HELLADS

過去の「レーザー兵器」関連記事:
米軍のレーザー技術が10年以内に戦場を支配


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