中国、米国まで 2 時間で行ける高速の潜水艦を開発か
中国が、米国まで 2 時間で行ける高速の潜水艦を実現するための技術開発に成功したという。『Armed Forces International』紙などが 8 月 26 日付けで報じている。
これは軍事技術の研究、開発を行っていることで知られる、ハルビン工科大学の研究者が明らかにしたもので、スーパーキャビテーションと呼ばれる技術を利用する。この技術は、魚雷や潜水艦の先端からガスを出し、気泡で船体を包み込み、水との抵抗を小さくするというもので、旧ソヴィエトで開発された超高速魚雷シクヴァル (シュクヴァール) で採用例がある。
ただしシクヴァルの最大速度は 370 km/h ほどだが、この潜水艦では 5,800 km/h という、文字通り桁違いの速さを狙っているという。航空機に例えるとマッハ 5 級の超音速機に匹敵する。荒唐無稽に思えるが、米国の国防高等研究計画局 (DARPA) は 2001 年に、「理論上は可能」であると発表している。
また、仮にそれだけのスピードを出すことができたとしても、どのように制御するかという問題があった。気泡の中を進むので、従来の潜水艦の舵などは使えないためだ。今回ハルビン工科大学では、特殊な液体を使った薄膜を使うことで制御する技術を開発したという。それがどのような設計をしているか、またどのように作動するかといった詳細は秘密のままだ。
この研究者は「空を飛ぶように、水の中を進むことができる」と述べており、また軍事利用だけではなく、民間でも利用法は多いだろうとのことだ。
Armed Forces International 2014/08/26
Popular Science 2014/08/27
Photo: Song-class Submarine, via Wikimedia Commons
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - FM201409
これは軍事技術の研究、開発を行っていることで知られる、ハルビン工科大学の研究者が明らかにしたもので、スーパーキャビテーションと呼ばれる技術を利用する。この技術は、魚雷や潜水艦の先端からガスを出し、気泡で船体を包み込み、水との抵抗を小さくするというもので、旧ソヴィエトで開発された超高速魚雷シクヴァル (シュクヴァール) で採用例がある。
ただしシクヴァルの最大速度は 370 km/h ほどだが、この潜水艦では 5,800 km/h という、文字通り桁違いの速さを狙っているという。航空機に例えるとマッハ 5 級の超音速機に匹敵する。荒唐無稽に思えるが、米国の国防高等研究計画局 (DARPA) は 2001 年に、「理論上は可能」であると発表している。
また、仮にそれだけのスピードを出すことができたとしても、どのように制御するかという問題があった。気泡の中を進むので、従来の潜水艦の舵などは使えないためだ。今回ハルビン工科大学では、特殊な液体を使った薄膜を使うことで制御する技術を開発したという。それがどのような設計をしているか、またどのように作動するかといった詳細は秘密のままだ。
この研究者は「空を飛ぶように、水の中を進むことができる」と述べており、また軍事利用だけではなく、民間でも利用法は多いだろうとのことだ。
Armed Forces International 2014/08/26
Popular Science 2014/08/27
Photo: Song-class Submarine, via Wikimedia Commons
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - FM201409
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント