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ベレッタ USA、米軍次期正式トライアルに向けたピストル「M9A3」を発表

海外軍事
1985年以来の長きに渡って、アメリカ軍で使用されてきたベレッタ M9 ピストルシリーズの最新型がベレッタUSA公式ウェブイサイトで発表された。全体をデザートカラーで仕上げられ、「M9A3」と名付けられたこのピストルは、次期正式トライアルに参加、米DOD(Department of Defense/アメリカ国防総省)採用予定の「モジュラー・ハンドガン・システム(MHS: Modular Handgun System )」に向けたプレゼンテーションがおこなわれている。

M9について少し触れておくと、1911A1の老朽に伴い米軍は制式サイドアームのトライアルを行った。トライアルは民間のベレッタ92F型とSIG P226が最終候補に残り結果としてM92Fが採用を勝ち取った。採用後はアメリカ海軍特殊部隊NAVY SEALSでも使用されたがMP5用のハイプレッシャー弾をそのままM9に使用した為に、スライドの破損事故が起こり改修された。米軍採用とそのニュースでM9/M92型は一般市場でもセールスが成功。映画などでも数多く使用されベレッタ社のフラッグシップピストルとなっている。(U.S. Air Force photo by Staff Sgt Chrissy Best)
A: Threaded Barrel
B: Polymer recoil guide rod
C: Removable front dovetail sight
D: 3 slot MIL-STD-1913 rail
E: Cerakote earth tone finish
F: Anodized earth tone finish
G: Universal slide design-interchangeable 'F' and 'G' style levers
H: Tritium night sights (front and rear)
I: Over-center safety levers
J: Oversized magazine button
K: Wrap-around backstrap grip unit (*1)
L: Vertec thin style straight grip
M: Beveled magazine well (*2)
K: Wrap-around backstrap grip unit (*1)
M: Beveled magazine well (*2)

今回のM9A3は92F型のスライドとVertecシリーズのハンマーストラットとメインスプリング部分がストレートになったフレームを採用。フレーム先端にはMIL-STD-1913ピカティニーレイルを採用している。

フレームはバーテック以降のストレートグリップでフレーム材質は92F以降続いているアルミ製。フロントとリアサイトはダブテイルカットされたトリチウムサイト3ドットでハンマーはM9と同じでセフティも同様。装弾数はスタンダード17発で、その他15/20/30発弾倉を使用できる。

バレルは5.1インチで先端はサプレッサー対応のネジ加工とカバーが付属。92F/M9シリーズの特徴であるバレルロッキングシステムはGen3タイプ。(バレルをショートリコイル・前後作動させる為のブロック)
リコイルガイドロッドはポリマー製で、軽量化と対候性、拡張性などが追加された現在主流のピストルに変化されている。

馴染みあるM9ピストルの操作性をそのままにアップグレードされた旨を国防総省にはアピールしたであろう。
最初のM9の採用時は士官が腰にぶら下げる銃として揶揄された。実戦向きでないDA(ダブルアクション)は初弾の有効性を無視している。また、デザイン性を優先したバレル剥き出しのデザインも他のメーカーではあまり見られないベレッタ特有の物となっている。

引き続き9ミリであるが、口径については言及がない情報もある。9ミリ以上のパワーが採用されるなら、スライドが大きく開いてしまったベレッタのデザインは無理が生じてくるだろう。

今回のトライアルがどれ程重要な調達かどうか解らないが、現在米軍が保有する予備部品の共有と官庁納品価格など、性能とは別にその辺りも採用の鍵になるであろう。

ベレッタUSAによれば、M9A3は2015年に行われる米国SHOT SHOWで公開される予定で、第2四半期に一般発売もおこなうとしている。

Beretta USA 2014/12/18
Beretta M9A3 Special website
Photo: Beretta M9A3 Gallery
Text: Ocean - FM201412

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