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世界初「非衝撃・非致死性」スマート弾薬の開発資金を求めたキャンペーンが始動

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世界初「非衝撃・非致死性」スマート弾薬の開発資金を求めたキャンペーンが始動
世界初の非衝撃・非致死性スマート弾薬の開発が、海外クラウドファンディングサービス上で開発資金 525,000 米ドルの調達を求めてキャンペーン中。

このスマート弾薬は、2 種類の半導体マイクロセンサー (MEMS: MmicroElectroMechanical System, CMOS: Complementary Metal-Oxide Semiconductor) による制御がおこなわれ、発射の際にスイッチが入り、インパクトの直前、ミリ秒前に起動するような仕組みとなっている。弾薬の飛翔体は、標準的な 12 ゲージのショットガンで発射。秒速 450 フィート (約 137 メートル) で発射され、100 ヤード (約 91 メートル) を射程としている。

リリース当初は、衝撃弾薬 (ShockRound) とペッパー弾薬 (PepperRound) の 2 バージョンが予定されている。ShockRound では、閃光と窒素ガス衝撃波によって敵無力化の支援を図ることができる。一方 PepperRound では、唐辛子の辛味成分である「カプサイシン (capsaicin) 」を周辺に撒き散らすことで、目や喉に灼熱の感覚を味わせ、敵行動の継続を絶つことを可能とする。
開発を手掛けるのは、SmartRounds Technology (SRT) 社。同社を創設し、現 CEO を務める Nick Verini 氏は、25 年以上に渡って圧縮ガスと低温学の研究を進めてきた人物。工科大学の名門、ニュージャージー工科大学で BSME (Bachelor of Science in Mechanical Engineering: 機械工学の理学士号) を持つ他、ラトガース大学では MBA (Master of Business Administration: 経営学修士) の取得もしている。

1999 年 4 月 20 日に起きたコロンバイン高校銃乱射事件を機に、非致死性の武器開発が出来ないかという想いを抱いた同氏。その後歳月が過ぎ、2010 年に SmartRounds Technology, LLC を創設し、念願のスマート弾薬開発に着手。様々な試作モデルと 4 年の歳月を経て ShockRound と PepperRoundの本格的な開発に乗り出す。

SmartRounds 2015/01/07
SmartRounds Technology 2015/01/08
SmartRounds Creates World’s First Non-Lethal Non-Impact Smart Bullets / Indiegogo

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