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米陸軍、射程を延ばした 120 mm 迫撃砲の研究と設計を完了 ― 発射試験を開始へ

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米陸軍、射程を延ばした 120 mm 迫撃砲の研究と設計を完了 ― 発射試験を開始へ
米陸軍は 2 月 10 日、従来より射程を延ばした 120 mm 迫撃砲 (Extended-range 120mm mortar) について、研究と設計を終え、ひとつの大きな マイルストーンを達成したと発表した。今後は発射試験の段階へと移行するという。
この射程延長型 120 mm 迫撃砲は、ニュー・ヨーク州にある米陸軍のウォーター ヴリート兵器工場 (Watervliet Arsenal) の Benét 研究所 (U.S. Army's Benét Laboratories) によって開発が進められているもので、弾と発射薬に改良が加えられており、それに伴って内圧と温度も上昇するため、発射筒も再設計されてい るという。また支持架や底盤などの部品にも手が加えられているとされる。
迫撃砲は特に山地の多いアフガニスタンでの戦いで多用され、60 mm、81 mm、そ して 120 mm の迫撃砲の生産数は大きく増大したという。一方でこれらは開発か らすでに30年以上経っており、技術的には古くなりつつある。すでに 60 mm、81 mm 迫撃砲は、能力を向上させつつ軽量化された新型が開発されている。

研究と設計が終わったことで、続いてアリゾナ州にあるユマ試験場での発射試験に移るという。

まだ米陸軍で正式に導入されることが決まったわけではないというが、Benét 研 究所に勤める技術者の Francesco Tropiano 氏は「世界の多くの軍隊で、私たち が保有する旧式のシステムを超える機能を持つ迫撃砲が使われている。この射程 延長型 120 mm 迫撃砲システムによって、そのギャップを埋め、米軍兵に世界最 高の迫撃砲を与えることができる」と期待を語った。

Watervliet Arsenal Public Affairs 2015/02/10
U.S. Army Benét Laboratories official FaceBook
Text: 鳥嶋真也 - FM201503

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