NEWS

米軍特殊部隊、手の平にスッポリ収まる超小型の偵察ドローンをテスト

海外軍事
手の平にスッポリ収まる超小型のドローンが、米軍特殊部隊の下で試験に供されている。

フロリダ州のタンパ・コンベンションセンターで、5 月 19 日 (火) から 21 日 (木) に開催された展示会、2015 SOFIC (Special Operations Forces Industry Conference) の席で、ノルウェーの Prox Dynamics がデザイン設計したマイクロ ヘリコプター型ドローン、PD-100 Black Hornet PRS (Personal Reconnaissance System) が展示。その席で関係者らにより言及された。

Black Hornet は、全長 16 センチメートル、重量 18 グラムほどの大きさの偵察用無人機システムで、戦場で使われるドローンとしては最小サイズ。付属のクラムシェル状のポリマー樹脂製ホルスターで兵士が携行し、敵拠点を人知れず偵察をおこなうことができる。

関連記事:
米陸軍、手のひらサイズの無人偵察ヘリコプターを開発中
米陸軍、ノルウェー製のポケットサイズ超小型 UAV を発注
片手での操作を可能とするスティック式のリモートコントローラーや、映像スクリーン、クラムシェル型ホルスターに 2 機の Black Hornet "バード"を含めても、システム全体での重量は僅かに 1.3 キログラムに過ぎない。

ホルスターに格納された Black Hornet は、その状態で充電がおこなわれ、30 分以内で 90% の回復が見込まれる。その為、交互に使用することで、連続的な運用が可能となる。また、満充電となった機体は、最大 25 分の操縦が可能。兵士の手元から放たれた Black Hornet は、秒速 5 メートルの速度で敵拠点へ近付くことができる。水平線下でのデジタルデータリンクは 1,600 メートルの到達に及び、Black Hornet が捉えた映像や写真データをリアルタイムで偵察できる。

機体が非常に小さく、機体カラーの色彩設定がグレーとなっていることから、日中でも視認性が低く、上空を遊弋 (ゆうよく) 中に発見されることは難しいとされる。また万一、敵が Black Hornet の存在を確認できたとしても、至近距離からショットガンで撃ち落とすか、はたまた無線妨害による操縦を不能とするしかないとのこと。そして Black Hornet の機体自体に偵察した際のデータを残さないので、鹵獲 (ろかく) されても安心とされる。

PD-100 Black Hornet PRS
・ロータースパン:120mm
・カメラを含めた機体重量:18g
・最大速度:毎秒 5 メートル
・最大駆動時間:25 分間
・水平線デジタルデータリンク到達距離:1,600 メートル
・EO/IR (可視光 / 赤外線)、サーマル 計 3 カメラ
・GPS ガイドオートパイロット操縦
・ライブ映像&スナップショット撮影
この Black Hornet については、過去にもご紹介した通りで、アフガニスタンで展開する英軍の旅団偵察部隊がタリバン掃討作戦の為、3 年に渡って広く運用を進めてきた。今年 3 月には、米ジョージア州フォート・ベニング基地にある高等訓練センター (MCoE: Maneuver Center of Excellence) でテストに供されている。

関連記事:
英軍のナノ・ドローン「Black Hornet」
イラン、英軍 タリバン掃討作戦で超小型偵察ドローンを使用

軍事情報サイト Defense One によると、米軍特殊部隊関係者から、「あるエリート部隊が超小型ドローンを調査している」ことを確認。「非公式下でおこなわれた評価試験を終え、販売元にシステム一式を戻した」とし、様々な特殊作戦部隊向け装備開発関係者らが引き続きこの種の装置について市場調査をおこなっているとのこと。

Militery Technology 2015/05/20
Defense Review 2015/05/25
Defense One 2015/05/28

同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
イラク治安部隊を支援する米軍「軍事アドバイザー」が、部隊指揮官の裁量で黒色の戦闘服を着用
中国の警察特殊部隊が新疆ウィグル自治区の「ビン・ラディン ハウス」レプリカ施設で襲撃訓練。ST6をお手本か
「Aimpoint T-1は捨てたほうがいい」元デルタのインストラクターが講座での使用を禁止
ドイツが独自の第6世代ステルス戦闘機(FCAS)を組み立てる新プログラムの初期段階に
米陸軍研究所がアーマーベストに取り付け、武器携行時の兵士の重量負荷を軽減させる「第3の腕」を研究中
米陸軍が多領域戦場での負傷者救護を目的にCH-47のようなドローンの利用を計画
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 イラク治安部隊を支援する米軍「軍事アドバイザー」が、部隊指揮官の裁量で黒色の戦闘服を着用 (2017-03-29 16:14)
 中国の警察特殊部隊が新疆ウィグル自治区の「ビン・ラディン ハウス」レプリカ施設で襲撃訓練。ST6をお手本か (2017-03-29 13:00)
 「Aimpoint T-1は捨てたほうがいい」元デルタのインストラクターが講座での使用を禁止 (2017-03-27 19:03)
 ドイツが独自の第6世代ステルス戦闘機(FCAS)を組み立てる新プログラムの初期段階に (2017-03-27 14:26)
 米陸軍研究所がアーマーベストに取り付け、武器携行時の兵士の重量負荷を軽減させる「第3の腕」を研究中 (2017-03-27 13:09)
 米陸軍が多領域戦場での負傷者救護を目的にCH-47のようなドローンの利用を計画 (2017-03-24 18:53)

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

ひとつ前のニュース ひとつ次のニュース

PageTop