アメフトのプロ選手がSWAT隊員を演じる実話を基にしたショートフィルム『 Protocol 』が、映像製作会社：The ComeBack Kids の Vimeo 公式チャンネルで公開された。

本作は、1987年に米アリゾナ州で実際に起きた事件を基にシナリオが作られており、主演のSWAT隊員役をNFL（ National Football League：ナショナル・フットボール・リーグ ）でセイフティとして活躍していたスター選手：ケリー・ローズ （ Kerry Rhodes ）が務めている。

実際の事件では ―― 犯人がカージャックの後に新人警官と警察犬を撃ち、10歳の男の子を人質にして民家に立て篭もり、アリゾナSWATチームと8時間に渡り睨み合いを続けた ―― というものであったが、本作ではSWAT隊員の突入から人質救出までに焦点を当て、約6分間の作品として仕上げている。

テンポの良い展開と役者たちがそれらしいアクションや動きを披露しており、中々の良作に仕上がっているが、ややリアリティーに欠ける演出やディテール監修に不十分な装備品などが見受けられ、少し残念な部分があるのは惜しい。ケリー・ローズの銃の構え方などから推測すると、映画製作に向けて訓練もしくは指導があったものと思われる。

Text: 弓削島一樹 - FM201506