「ベンガジ(リビア)米公館襲撃事件」を題材としたマイケル・ベイ監督の注目作品が 1/15 に全米公開
映画「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ (Michael Bay) 監督が手掛ける、2012年に起きたリビア米領事館襲撃事件を題材としたアクションスリラー映画『 13 Hours: The Secret Soldiers of Benghazi 』の海外版トレイラーが公開された。
13 Hours: The Explosive True Story of How Six Men Fought a Terror Attack and Repelled Enemy Forces Paperback – December 4, 2014 by Mitchell Zuckoff本作は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家 / ジャーナリストのミッチェル・ズックオフ( Mitchell Zuckoff )が、2012年9月11日に北アフリカのリビア国(通称リビア)ベンガジ県で発生した米領事館襲撃事件の取材を基に出版したノンフィクション小説「 13 Hours:The Inside Account of What Really Happened In Benghazi 」が原作となっており、襲撃事件発生後の13時間を勇敢に戦った領事館警備兵6名の知られざる活躍が描かれている。
リビア米領事館襲撃事件は、イスラム厳格派“サラフィスト”を中心とする2000人が米領事館前に押し寄せ反米デモを展開していたが、やがて武装集団がロケット弾、対戦車砲、自動小銃を乱射しながら領事館へ突入を開始。地元治安当局の警備を15分で突破し、施設内への進入を許すこととなった。大混乱となった敷地内から領事館職員らは脱出を図ったが、クリストファー・スティーブンス( Christopher Stevens )米大使とショーン・スミス( Sean Smith )外交官、そして元 SEALs 隊員(事件当時はCIA契約兵士)のタイロン・ウッズ( Tyrone Woods )とグレン・ドハティ( Glen Doherty )の4名が亡くなっている。
マイケル・ベイ( Michael Bay )監督は、現実では有り得ないような演出と展開を表す「ベイ・ヘム : Bay-hem」という造語がファンの間から生まれるほど、どエンタメなフィクション作品が特徴となっているが、本作は珍しく実話を題材としたノンフィクション作品であることに注目が集まっている。過去の作品には軍人などが頻繁に登場しており、ガンアクションはお手の物であるが、実話ベースの本作ではどのような演出を見せてくれるのか?ベイ・ヘムは封印されるのか?気になるところである。
在リビア・ベンガジ米国領事館襲撃事件の教訓を生かし、海兵隊は海兵空地任務部隊「SPMAGTF-CR (Special-Purpose Marine Air-Ground Task Force Crisis Response) 」を編成。脚本(脚色)は、アメリカの小説家:チャック・ホーガン( Chuck Hogan )が担当。代表作の「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」は、2010年にベン・アフレック監督/主演で「ザ・タウン」として映画化されている。
出演は ――
●ジョン・クラシンスキー( John Krasinski )映画「ジャーヘッド」でハリガンを演じた。
●ジェームズ・バッジ・デール( James Badge Dale )太平洋戦争の死闘を描いたTVドラマ「ザ・パシフィック」で米海兵隊員ロバートを演じた。
●マックス・マーティーニ( Max Martini )「パシフィック・リム」「キャプテン・フィリップス」「サボタージュ」などに出演し、徐々に知名度が上がってきた軍事顔俳優。
●パブロ・シュレイバー( Pablo Schreiber )TVドラマでも活躍中のカナダ人俳優。
●デヴィッド・デンマン( David Denman )TVドラマでも活躍中のアメリカ人俳優。
2016年1月15日全米公開予定。日本での公開は現在未定である。
Text: 弓削島一樹 - FM201508
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