スプリングフィールド・アーモリー、2016 年新製品 M1A ライフル「SOCOM 16 CQB」を発表

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スプリングフィールド・アーモリー社は、2016年の新製品として新たに市場投入するM1Aライフル「SOCOM 16 CQB」を発表した。

2016年モデルでは、通常モデルの他にダットサイトを搭載したモデルが用意され、これにはスプリングフィールド・アーモリー・クリップガイド・レッドダットマウントが標準装備されおり、VORTEX社と提携して同社のVenomレッドダットサイトを搭載している。

SOCOM 16 CQBでは従来のM1Aライフルに見られる固定ストックを廃し、5段階にポジションを変更できる樹脂製アジャスタブルCQBストックを装備した。ストックを伸ばすと全長は38.5インチ(約98センチメートル)となり、縮めると全長35インチ(約89センチメートル)である。

また、ストック上のチークピースも2段階に高さを変更できる。そして、バッファーチューブは通常のAR-15と同スペックであるため、市場に無数と存在するAR系ストックが装着可能だ。

一方、グリップに目をやると、独特のグリップ・アングルを持つピストルグリップを装備しているのが分かる。同社によれば、トリガーからグリップまでの理想的な距離を実現し、他社製AKスタイルのグリップも装着可能とのことだ。

フロントサイトはXSサイトシステムを採用し、トリチウムが埋め込まれているので、暗闇環境での射撃にも対応している。リアサイト(ピープサイト)はアジャスタブルで、穴が大きく広げられており、視認性が向上しているようだ。

また、M-Lok準拠レイルシステムを標準装備しており、両側面にそれぞれ3スロットのレイルと、7スロットのアンダーレイルが用意されている。レイルの固定はM-lokを使用しているので、レイルの向きを3時、6時、9時方向に変えられるのは便利だ。
これにより、レーザーサイトやウェポンライトといったアクセサリーを配置する際の自由度が増し、大胆にモダナイズドされたM1Aライフル「SOCOM 16 CQB」が完成した。

使用弾薬は7.62x51mmNATO弾を使用し、マガジン装弾数は10発であるが、オプションとして20連ボックスマガジンも用意されている。マガジンの表面処理はパーカーライズドなので光の反射を抑えている。

バレルはカーボンスチール製で、ライフルピッチ1:11のライフリングは、6条右回りである。銃口にはマズルブレーキが装備されており、マズルジャンプを抑えつつ、強力なストッピングパワーを持つ7.62mmNATO弾をセミオートで短時間に撃ち出すファイアーパワーは未だ健在だ。
M1Aライフルの歴史は、1930年代に登場し第二次世界大戦で広く米軍に使用されたM1ガーランドまで遡れる。しかし、着脱式マガジンを備えたM14ライフル(1959年米軍採用)が現在のM1Aライフルの原型ともいえるだろう。

M14ライフルは他の軍用制式ライフルと比較すれば短い採用期間であったといえるが、1970年までベトナム戦争を戦い、バトルプルーフされた。1974年にはM14ライフルをセミオートマチック化させたM1Aライフルが民間市場に登場し、その後もM1Aライフルはアメリカで長く愛され、多くの愛好家を生むこととなった。

そして2004年、バレルを短く16インチまで切り詰めた「SOCOM 16」が市場に登場。ベトナム戦争以降、5.56mmNATO弾といった小口径高速弾が長く軍用ライフルの主流となっていたが、米軍の戦場が砂漠や山岳地帯にシフトした影響もあり、遠射性とストッピングパワーに優れる7.62mmNATO口径のバトルライフルが再注目され始めた。この背景がSOCOM 16を誕生させる一押しとなったといえるだろう。

SOCOM 16は、ハンドガードにピカティニーレイルが装備され、樹脂製固定ストックやマズルブレーキを装備するなど、これまでユーザーが長年抱いていたM1Aライフルのイメージを、良い意味で大きく変えることとなりヒットした。

2016年もまたM1Aは変わらない進化を遂げている。これはM1Aライフルがライフルとして高いポテンシャルを持ち、多くのユーザーを惹きつける魅力がある証拠であろう。

SOCOM 16 CQBはまだ発売前であるため本当の実力は未知数だが、過去の実績を見れば期待せずにはいられない。

M1A SOCOM 16 CQB / Springfield Armory
M1A™ SOCOM 16 / Springfield Armory
Text: ポル - FM201601

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