21世紀のパームピストル
アメリカのコンスティチューション・アームズ社は、従来のピストルのデザインとは全く異なるパームピストルを販売している。
パームピストルは読んで字のごとく手の平(パーム)で包み込むようにしてグリップするピストルだが、これは特段新しいタイプの銃ではなく、歴史的に古くから近距離射撃に限定した護身用ピストルとして使用されていたジャンルである。
重量395.9グラムと軽量で、メーカー推奨最大射程距離は3メートルとされている。サイト類が存在しないため、ターゲットまでの距離が離れると命中させるのは困難だろう。
グリップ方法は、T字型スクリュー・ドライバーに似ており、銃身を中指と薬指の間で挟むようにしてグリップする。これにより手の平の中心で反動が発生するため、銃口が跳ね上がるマズルジャンプが殆どない。
グリップの際には、前方に備わったセイフティパッドを中指と薬指で押し込むことでセイフティが解除され、これはグリップセイフティの役目を果たしている。
パームピストルは読んで字のごとく手の平(パーム)で包み込むようにしてグリップするピストルだが、これは特段新しいタイプの銃ではなく、歴史的に古くから近距離射撃に限定した護身用ピストルとして使用されていたジャンルである。
しかし、同社が発売したパームピストルは、従来のピストルを正しくグリップできない手の小さな女性、老人、障がい者といったユーザーをターゲットにした商品として、21世紀に復活することとなった。
Capture screen: Constitution Arms website
重量395.9グラムと軽量で、メーカー推奨最大射程距離は3メートルとされている。サイト類が存在しないため、ターゲットまでの距離が離れると命中させるのは困難だろう。
使用方法は非常にシンプルだ。
グリップ方法は、T字型スクリュー・ドライバーに似ており、銃身を中指と薬指の間で挟むようにしてグリップする。これにより手の平の中心で反動が発生するため、銃口が跳ね上がるマズルジャンプが殆どない。
グリップの際には、前方に備わったセイフティパッドを中指と薬指で押し込むことでセイフティが解除され、これはグリップセイフティの役目を果たしている。
Illustration: via Palm Pistol Owner's Manual
銃身基部から折り曲げるサイドフォールディング方式を採用しており、ラッチを操作してロック解除し、銃身を折れば薬室に.38スペシャル・カートリッジを1発装填できる。
Illustration: via Palm Pistol Owner's Manual
装填後は銃身を元に戻してロックし、グリップの上下に備わった一方の回転式トリガーカバーを開く。カバーを開くとプッシュボタン型トリガーが現れるので、これを親指で押せば発射される。トリガーはグリップ両側に対で用意されているため、銃の上下を確認する必要はない。銃を目視確認することなく、ポケットの中で発射準備を整えることも可能なデザインだ。この銃に上下左右の概念は存在しない。
発射後は、ロックを解除し薬室を開放すれば、銃身側面に備わったエジェクターロッドを後方へスライドさせて排莢させる。
銃身はスレデッドバレル(5/8x24)なので、バレルエクステンションやストライクベゼルなど、アクセサリー類を装着可能だ。銃身先端には非常に小さなピカティニーレイルが備わっており、オプションでレーザーサイトを装着可能だ。
同社ではパーム・カービンも製品化しており、フリーフロート・ハンドガードやストックを装備することでハンティングからプリンキングまで幅広い射撃が楽しめる内容となっている。
パームピストルの価格は1,350ドル(約15万円)と、安くはない価格設定である。
現在アメリカ国内で販売中だが、カリフォルニア州法、ワシントンDC、マサチューセッツ州、メリーランド州では規制により販売されない。
Text: ポル - FM201603
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