チリ陸軍、イスラエル製品を使った SIG ライフルの包括的なアップグレード作業を実施へ
南米チリでは、陸軍で 30 年に渡り使い続けていた 5.56mm 小銃 SIG SG 540 と 7.62mm 小銃である SIG SG 542-1 において、今年度から包括的なアップグレードによるリプレイスを進めて行く。
Photo: SG 540-1M / Taringa
3 月 29 日から 4 月 3 日の会期で開催された国際航空宇宙展示会 FIDAE (Feria Internacional del Aire y del Espacio) 2016 の席で、国有の小火器製造メーカーである FAMAE (Fábricas y Maestranzas del Ejército) が、アップグレード版ライフルのバリエーション「540-1M」と「542-1M」を展示した。
Photo: SG-542-1M / Taringa
アップグレードされたライフルは、2014 年に陸軍が選定したイスラエル IWI (Israel Weapons Industries) 製のガリル・エース (Galil ACE) 22 5.56mm ライフルを補完するもので、FAMAE によりライセンス生産される。同国北部を拠点とする部隊の大部分が新たなライフルを手にする予定。
Photo: Galil Ace 22 NC, 5,56mm / Chilean Army's document
ガリルによってリプレイスされる SIG ライフルは、近代化改修の為に、同国中央のタラガンテ県にある FAMAE の施設へ送られるとのこと。その一連のプロセスについては向こう 1、2 年の中で始まる見込み。メーカー側は 50,000 挺のリプレイスに期待を寄せている。
Capture screen: FAMAE official website
アップグレードでは、アッパー、ロアレシーバーの刷新と僅かなモディファイをおこなう一方で、まだ使えるオリジナルの内部パーツについては、多くはそのまま利用される見込み。FAB Defense 製のハンドグリップやバイポッド、メプロライト (Meprolight) の光学機器などいずれもイスラエルの製品が採用となる。
Shephard 2016/04/01
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