自律型戦闘多脚ロボットと海兵隊の戦いを描く、英国発 SF アクションスリラー映画「Kill Command」
自立型戦闘用多脚ロボットと海兵隊精鋭ユニットの戦いを描いたイギリス発の SF アクションスリラー映画『 Kill Command 』のインターナショナルトレーラーが Youtube で公開中である。
物語は ―― ビュークス大尉が率いる海兵隊精鋭ユニットは、ヘリコプターで戦闘訓練施設のあるオフグリッド島へ向かう。簡易な演習であったはずが、島は悪の概念を越えた何者かによって支配されていた。戦闘用ロボットを相手に生死を賭けた戦闘が始まる…。 ―― テクノロジーに依存し対人戦闘をロボットに委ねる近未来を世界観とした SF アクションスリラー映画である。
本作の監督/脚本は、スティーブ・ゴメス(Steven Gomez)。同氏はイギリスの The Surrey Institute of Art & Design, University College(現 UCA 大学)を卒業後、ビジュアル・エフェクツ専門会社:Bandito VFXを創業し、テレビ番組などの VFX(ビジュアル・エフェクツ)を多く手掛けてきたクリエーターであり、本作が長編デビュー作品となる。2007年には VFX 部門でエミー賞を受賞している。また、同じ大学出身で VFX クリエーターでもある「 GODZILLA 」の監督:ギャレス・エドワーズ( Gareth Edwards )とは友人関係にあり、ギャレス監督の出世作「モンスターズ/地球外生命体」には幾つかのアイディアを提供しているようだ。
本作のような VFX を多用した作品はエフェクツ処理作業に手間が掛かるため、一般的に一日平均100人単位で臨むものであるが、本作は100万ポンド(約1,200万円)という低予算の都合もあり一日平均10人ほどのチームで手掛けたとのこと。約1,100にも及ぶ VFX カットを少人数のスタッフで本当に完成させられるのか?と作品関係者たちが不安視していたが、エフェクツ処理作業の効率を上げるためメインロボットの頭部のみ模型で作るなどの工夫を随所に施し、昨年末に無事完成することが出来た。長編作品を手掛ける基盤が出来るまでに創業から約十年を要しており、本作は監督とスタッフの映画に掛ける情熱が結実した野心作と言えよう。
出演は、施設を案内する女性ミルズ役にヴァネッサ・カービー( Vanessa Kirby )、ビュークス大尉役に「ワイルド・スピード EURO MISSION」などに出演しているデンマーク出身のトゥーレ・リントハート( Thure Lindhardt )、デビッド・アジャラ( David Ajala )、トム・マッケイ( Tom McKay )など。映画製作会社は、「モンスターズ/地球外生命体」を手掛けたヴァーティゴ・フィルムズ(Vertigo Films)である。
5月13日にイギリスで上映が始まり、その後ヨーロッパ各地でも公開が予定されている。日本での公開は現在未定である。
Text: 弓削島一樹 - FM201605
本作のような VFX を多用した作品はエフェクツ処理作業に手間が掛かるため、一般的に一日平均100人単位で臨むものであるが、本作は100万ポンド(約1,200万円)という低予算の都合もあり一日平均10人ほどのチームで手掛けたとのこと。約1,100にも及ぶ VFX カットを少人数のスタッフで本当に完成させられるのか?と作品関係者たちが不安視していたが、エフェクツ処理作業の効率を上げるためメインロボットの頭部のみ模型で作るなどの工夫を随所に施し、昨年末に無事完成することが出来た。長編作品を手掛ける基盤が出来るまでに創業から約十年を要しており、本作は監督とスタッフの映画に掛ける情熱が結実した野心作と言えよう。
出演は、施設を案内する女性ミルズ役にヴァネッサ・カービー( Vanessa Kirby )、ビュークス大尉役に「ワイルド・スピード EURO MISSION」などに出演しているデンマーク出身のトゥーレ・リントハート( Thure Lindhardt )、デビッド・アジャラ( David Ajala )、トム・マッケイ( Tom McKay )など。映画製作会社は、「モンスターズ/地球外生命体」を手掛けたヴァーティゴ・フィルムズ(Vertigo Films)である。
5月13日にイギリスで上映が始まり、その後ヨーロッパ各地でも公開が予定されている。日本での公開は現在未定である。
Text: 弓削島一樹 - FM201605
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント