米海兵隊特殊部隊「レイダース」隊員を目指す3番目の女性志願者が現れる
米海兵隊の精鋭「レイダース(Raiders)」の一員になることを目指し、その過酷な訓練課程に臨んでいる第3の女性志願者が現れた。海兵隊特殊作戦司令部(MARSOC)の広報官、ニック・マンウェイラー(Nick Mannweiler)少佐が、大手軍事情報サイト「ミリタリードットコム」のインタビューに応えている。
Photo By: Cpl. Steven M. Fox
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16日に始まった評価選別(A&S: Assessment and Selection)第1フェイズは、2月5日の週に完了する見込み。それを見事パスすれば、続く2月10日から始まる第2フェイズへと進むことができる。
この女性志願者は「フードサービス」の「MOS(Military Occupational Specialty…軍人としての職業上の専門分野)」を持つ25歳の軍曹。A&S課程へ挑戦する女性志願者は彼女で3人目となる。
過去2名の女性志願者は軍曹と伍長。軍曹は第1フェイズで脱落。伍長は第1フェイズこそ乗り切ったもののスコアが不足し、第2フェイズに進むことができなかった。
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「女性だからと言って特別な対応はしていない」「全ての志願者ともに公平に扱われている」マンウェイラー少佐は強調している。背景には、女性志願者に対して特殊作戦に従事する精鋭隊員への門戸が開かれて以来くすぶり続けている「ハードルの引き下げ」に対する懸念があるようだ。
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過去2名の女性志願者は軍曹と伍長。軍曹は第1フェイズで脱落。伍長は第1フェイズこそ乗り切ったもののスコアが不足し、第2フェイズに進むことができなかった。
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第1フェイズを完了することができなかった志願者については、最大3回のトライが許されているが、今のところ過去2名が再挑戦した形跡は無く、今回の軍曹が第2フェイズへ進めば、史上初めての事例となる。
Photo By: Cpl. Thomas W. Provost
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「女性だからと言って特別な対応はしていない」「全ての志願者ともに公平に扱われている」マンウェイラー少佐は強調している。背景には、女性志願者に対して特殊作戦に従事する精鋭隊員への門戸が開かれて以来くすぶり続けている「ハードルの引き下げ」に対する懸念があるようだ。
精鋭レイダースの隊員となるには、21日間の体力錬成とMARSOC内文化の教育を中心としたA&Sの第1フェーズが課せられ、その後19日間に渡る第2フェーズが始まる。この第2フェイズでは、その後に実施される「個別訓練課程(ITC)」に向けた10項目の審査がおこなわれる。そしてITCでは、延べ36週・5フェーズに分類されており、火器を扱った基礎的な技術にはじまり、特殊作戦実施時など、各種の戦闘行動における応用要領の習得が盛り込まれている。晴れてITCを修了した際に、精鋭レイダース隊員の証である「0372 CSO(Critical Skills Operator)」のMOSが授与される。
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