音速爆撃機B-1をガンシップに転用できるウェポンベイの特許をボーイングが取得
爆弾やロケット弾のように攻撃後、離脱反転後にスキマが生まれる近接航空支援に対し、戦場上空を旋回しながら猛烈な火力を叩き込み続けることができる「ガンシップ」は昨今の「テロとの戦い」においても重要な役割を果たしている。
Image from US Patent Office
現在は空軍特殊部隊が運用するAC-130がその任についているが、先日ボーイングが取得した特許では音速爆撃機B-1をガンシップに転用したイラストが添付されていた。
参考:特集:米軍特殊部隊 ― 空軍特殊部隊 AFSOC 特殊戦術部隊(Special Tactics)編 - ミリブロNews
Photo from Wikimedia
特許はウェポンベイに内蔵した火器を収納・展開するシステムに関するもの。外装式の火器は空気抵抗の原因になったり、ステルス性能を落とす可能性があるが内蔵式であればこうした問題を解決することができる。
ウェポンベイに火器を内蔵するアイディアはそれこそ航空機の黎明期から存在する。こちらはトンプソンやPPshといった短機関銃をベイに並べ、地上を掃射する装置。
アーム式のものも研究されていたことがある。
ボーイングの特許は火器の角度をこのように変化させながら展開することで、ウェポンベイの長さを超える火器でも搭載が可能になる、としている。
B-1をガンシップに転用することで、より短時間で戦場に到達することができる、運動性能の高さから対空攻撃にも強いなどの利点は考えられる。反面、高速な機体なので、ガンシップとして重要な徒歩の地上部隊と速度を合わせることが難しい、運用コストが上がる分以上の利点が見いだせない、といった短所もあるだろう。
最近は戦場におけるネットワーク化をすすめ、タブレットで補給や航空支援を呼べるようにしようという動きが盛んである。ドローン戦力が拡充される中、こうした有人の支援戦力は、どう整備されるのだろうか。
Source: System and Method for Deployment of an Aircraft Weapons System - US 9963231
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201805
Image from US Patent Office
ウェポンベイに火器を内蔵するアイディアはそれこそ航空機の黎明期から存在する。こちらはトンプソンやPPshといった短機関銃をベイに並べ、地上を掃射する装置。
アーム式のものも研究されていたことがある。
B-57G Canberra/Pave Gat 20mm Vulcan Test Fire - YouTube
ボーイングの特許は火器の角度をこのように変化させながら展開することで、ウェポンベイの長さを超える火器でも搭載が可能になる、としている。
B-1をガンシップに転用することで、より短時間で戦場に到達することができる、運動性能の高さから対空攻撃にも強いなどの利点は考えられる。反面、高速な機体なので、ガンシップとして重要な徒歩の地上部隊と速度を合わせることが難しい、運用コストが上がる分以上の利点が見いだせない、といった短所もあるだろう。
最近は戦場におけるネットワーク化をすすめ、タブレットで補給や航空支援を呼べるようにしようという動きが盛んである。ドローン戦力が拡充される中、こうした有人の支援戦力は、どう整備されるのだろうか。
Source: System and Method for Deployment of an Aircraft Weapons System - US 9963231
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201805
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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