名銃「ブローニング・ハイパワー」とうとう生産終了

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Photo from Browning
英軍特殊部隊SASやFBIのHRTによって使用された「プロフェッショナルのための拳銃」を代表する銃の一つ、『ブローニング・ハイパワー(Browning Hi-Power)』の生産が終了したと製造元でFN社の傘下であるブローニング・アームズ社のWebページに記載された。補修パーツはしばらくの間供給されるが完成品は流通在庫のみの販売となる。インド軍等向けにイチャプール造兵廠がライセンス生産している分については当分続く模様。

Photo from Browning
ハイパワーはコルト・M1911の設計者でもあるジョン・ブローニングの最後の作品。元はフランス軍のトライアルに提出するために作られたもので、ブローニングは開発中に亡くなったもののデュードネ・ヨセフ・サイーブ(後のFALの設計者)が引き継ぎ完成した。

「ハイパワー」の由来は13発装填のダブルカラムマガジンにある。リボルバーがまだまだマジョリティであった当時にあって、倍以上の装弾数はまさにハイパワーといえた。弾倉を抜いた状態ではハンマーが落ちないマガジンセフティこそ今ではほとんど見かけないが、非トグルリンク式のショートリコイルシステムなど現在のモダンオートのはしりといえる機構を採用しており、その後の様々な拳銃に影響を与えている。

1935年にベルギー軍にP35として採用されたのを皮切りに、戦中は連合国・枢軸国共に使用され、戦後も多数の国でライセンス生産が続けられ、英連邦諸国を中心とした軍、各国警察、イラクのサダム・フセイン大統領やリビアのカダフィ大佐の「黄金銃」に始まり、英国陸軍特殊部隊SASなど多数のユーザーがいた。カスタムガンでは、80年代後半から90年代始めにかけてFBIのHRT(人質救出チーム……FBIのエリート部隊)が約200丁を発注したウェイン・ノバックの手になるMk. IIカスタムが著名だろう。

しかしコック&ロックのシングルアクションというのは、現代の一般的な兵士にとっては安全性に問題がある仕様である。老朽化とあいまってイギリス軍ではグロック17と交代になるなど各地で引退が続いていた。今後、記念モデル等の少量生産はあるかもしれないが、一つの時代が終わったといえよう。

Source: Hi Power Pistols - Browning Arms

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201802
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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