「Aimpoint T-1は捨てたほうがいい」元デルタのインストラクターが講座での使用を禁止

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小型のチューブ式ドットサイト、いわゆる「マイクロドット」カテゴリでは今やデファクトスタンダートとなったエイムポイント(Aimpoint)社のT-1だが、あるタクティカルスクールがクラス参加者に対しT-1の持ち込みを禁じたことが話題となっている。

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    持ち込み禁止を決めたのは元アメリカ陸軍デルタフォース所属のエリック・ドレンブッシュ(Eric Dorenbush)氏が主催するスクール、Green Eye Tactical。ライフルの基礎クラスに参加していた生徒の着弾点が急にズレ始めたために氏が搭載されていたT-1ドットサイトを覗きながら顔を上下左右に動かしてみたところ、ドットがターゲット上で動く顕著な「パララックス」が観測されたという。

    さらに他の生徒が持ち込んでいたT-1で同じテストを行ったところ、個体によってパララックスが現れる方向が違っていた。ある個体では、顔の上下に合わせてUの字型にドットが移動するが、他の個体ではCの字型に移動したのこと。このため、T-1は実用に適さないと判断し、クラスでの使用を禁じることとなった。

    ドットサイトは「光像式」と呼ばれる光学照準器で、光源から発した光をハーフミラーコーティングを施したレンズで目に反射させている。この時、見かけ上は視界に赤い点が現れ、これをレーザーサイトの光点のように用いることで照準に使用する。

    レーザーサイトの光点と違うのは、光点がターゲット上で反射するレーザーサイトと違い、ドットサイトの場合は光点があくまで無限遠に現れるところだ。このため銃を固定してドットサイトを斜めに覗いた場合、銃口が動いていないにも関わらずごく僅かに光点が移動したように見える。これを一般的に「パララックスが発生した」と言う。


    ドレンブッシュ氏も強調しているがパララックスは原理上、動作方式を問わずありとあらゆる光像式照準器で発生する。こちらの動画ではAimpointのT-1と同系統のH-1やTrijicon MRO等、各社のドットサイトでパララックスの出方を調べている。
    parallax title - YouTube

    しかし同一製品でパララックスの出方にバラツキが出るというのは考えにくく、もし仮に報告された内容が事実であればT-1の製造工程や品質管理になんらかの問題があるということになる。ドレンブッシュ氏によれば、同じAimpoint社の製品でもT-2やTrijicon社のMRO、EoTech等ではこのような問題は発生していないという。

    ドレンブッシュ氏は現在、各社のドットサイトのパララックスの大きさや出方について大規模なテストを行っておりその結果は近々発表されるとのこと。スペックに現れにくい部分の比較だけに、こちらも話題になりそうだ。

    関連記事:
    Trijicon MRO vs Aimpoint T1 マイクロドットサイト徹底比較 - ミリブロNews

    Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201704
    Chaka (@dna_chaka)
    世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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