米軍ハンヴィーの民間向け「Cシリーズ」が中国市場でお披露目
4月21日から28日を会期として開催された上海国際自動車産業展示会の会場で、民間販売用の真新しいハンヴィー(Humvee or HMMWV: High-Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle)の「C(Civilian)シリーズ」がお披露目を迎えた。
Photo from Humvee Export
2013年、製造元であるAMゼネラルが、ハンビー・エキスポート社(HUMVEE EXPORT LLC)と契約し、新たに民間向け「C」シリーズの生産準備を始めている。その後、2015年にCシリーズの組立を開始。Cシリーズは、ハンヴィーに関する長年の専門知識と市場ニーズを把握した集大成として位置付けられており、ハンビー・エキスポート社は、「世界中の消費者に向けて軍用車輌の代名詞的な存在であるハンヴィーの体験機会を提供する」と息巻いている。
また、スラントバック(Slant Back)のこの軍用車輌は、中国市場でのデビューの他、7月までにはアラブ首長国連邦での供給を開始する計画となっている。
Photo from Humvee Export
気になる価格については、公式サイト上に掲載が無いものの、一報を記した海外のクルマ情報サイトによると、15万ドル(=約1,700万円)になりそうだ。なお、AMゼネラルが2012年10月末に発表したプレスリリースによると、Cシリーズのベースキットは6万ドル(=約623万円)が示されている。
Photo from Humvee Export
1970年代後半にデザイン設計がおこなわれ、その後1980年代中盤よりデリバリー開始となったハンビーは、兵士らを乗せて各地の荒廃した戦地を駆け巡ってきた。兵員の輸送目的に限らず、救護型や対戦車武装をはじめとした各種武装搭載モデルなど、多くのバリエーションモデルを展開している。
ハンビーは、イラク侵攻時時にサダム・フセイン政権軍との戦いで有用な車輌であった一方で、軽量で装甲が薄かったことから、市街地・郊外でのパトロールの際に仕掛けられた強力な路傍爆弾に対しての脆弱性が浮き彫りになっていた。
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