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JSOC傘下の謎の航空機運用部隊「AVTEG」が基地を拡張するための予算請求か

海外軍事

Photo from USAF
米軍の中で、ヘリコプター・航空機を運用する特殊部隊としては陸軍特殊作戦コマンド(USASOC)隷下の「ナイトストーカーズ」こと第160特殊戦航空連隊が有名であるが、近年、統合特殊作戦コマンドJSOC下にも同様の部隊群があることが知られている。それがAVTEG(Aviation Tactics Evaluation Group……航空戦術評価グループ)である。

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    その全容は明らかになっていないが、時折、書類上にその姿を表わすことがある。現在、滑走路をもつ「新施設の第1期工事」として6千436万4千ドル(約70億円)の予算が計上されているが、これがAVTEGを指すらしい。

    新施設の場所は「アメリカ大陸のどこか」と明らかにされていないが、バージニア州フォート・ユーティス基地と言われている。フォート・ユーティスは陸軍のFCD(Flight Concept Division……飛行概念部局)の拠点であることや州知事への事前説明などを総合すると、この基地を拡張するものと思われる。
    Felker Army Air Field / Google Map

    AVTEGはJSOCに加え、陸軍のFCD、空軍の第66作戦飛行隊、第427特殊作戦飛行隊の4部隊が含まれるという。いずれも実体のよく分からない部隊である。

    FCDはもともとSEASPRAYと呼ばれていた部隊で、陸軍とCIAが合同作戦をする際の情報収集や人員の輸送によく用いられていた。SEASPRAYは予算に関する汚職事件で改組となり、一部はデルタフォースのEスコードロンに吸収された。その残りがFCDである。FCDは90年代末には成立していたようで、2001年12月、FCDに関係する人物がペトロパブロフスクでMi-17ヘリを購入してアフガニスタンに送ろうとしていた容疑でロシア当局に逮捕されている。

    空軍の第66作戦飛行隊、第427特殊作戦飛行隊の名はいずれとも部隊リストにないが、マニュアルにその記載がある。これは仮設の飛行場である「前進武装再補給地点(FARP)」の設営と使用に関するもの。FARP設営にあっては、事前に脅威度や地形、植生など適合を調査の上でリスト化しておいた候補を使用し、定期的に再調査を行うこととしている。

    しかしAVTECと第66作戦飛行隊だけは短期の使用においてのみこうした手順を免除される、とある。正規の基地ではない場所、しかも前線近くで密かにかつ緊急に補給を受ける必要がある部隊というのは、一般的なものではないだろう。

    From AIR FORCE INSTRUCTION 11-235

    これらの寄り合い所帯であるAVTEGは、最近の情報請求によればこのような組織であることが分かっている。人数や装備等は明らかにされておらず、下位部隊・支援部隊の詳細も不明である。AVTEGはJ1~J8の7グループからなり、J7は統合作戦を行うグループとして慣習的に欠番になっている。
    SEALチームと似た構成であり、切り離しての運用が前提とするならJ3の下に幾つかのチームがあるはずだ。またJ2の「情報(Intel)」に加えて、J6の「C4I」、J8「索敵偵察(ISR)」と諜報・偵察に関するグループがあり、AVTEGは情報収集に強い部隊であることが伺える。


    Image: Capture screen shot from ZERO DARK THIRTY - Official Trailer
    Image is for illustration purposes only.
    他にもビンラディン殺害作戦の際に使われた「ステルス・ブラックホーク」は元々AVTEGに配備され運用される予定だったという噂や、最近ではシリアの紛争地帯からSNSに投稿される「マーキングのないヘリコプター」もAVTEGの所属であるという情報など、興味深い話の多い部隊である。

    Source: Shedding Some Light On The Pentagon's Most Shadowy Aviation Units - The Drive
    It Looks Like The Army's Most Secretive Aviation Unit Needs A New Home - The Drive

    Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201706
    Chaka (@dna_chaka)
    世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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