アパッチ攻撃ヘリコプターにレーザー兵器を搭載。レイセオン社が米陸軍・特殊作戦司令部の計画で試験を成功
米ニューメキシコ州にある陸軍のホワイトサンズ・ミサイル実験場において、アパッチ計画管理局が特殊作戦司令部(USSOCOM)協力の下、ヘリコプターから初めて高出力レーザーシステムを使った試験を実施。試験に着手したレイセオン社はレーザーを使って、「異なる高度、移動スピード、飛行形態から様々なターゲットを狙い撃った」「一次、二次目標とも全てを達成した」と述べ、試験が成功裏に終わったことを明かしている。
今回の試験でレイセオン社は、先進の電気光学式赤外線センサー「マルチスペクトル・ターゲティング・システム」を組み合わせて臨んでおり、ターゲットの情報や状況認識、照射されるレーザービームの制御などを提供。1.4キロメートル離れた静止ターゲットの追跡・指向をおこなっている。
レーザー兵器は照射時にヒトの目で見えず、聞こえることもなく、敵にその前兆を予測させない内に攻撃を仕掛けることができる。また、現行の火薬推進型の弾薬類と違い、放物線を描いてターゲットへ着弾するのではなく、極めて直線的となるため精確に狙い撃つことができる。
テストで収集された各種データは、将来の高エネルギーレーザーシステムを形成するのに役立つことになる。
レイセオン社は少なくとも2016年5月よりアパッチ計画管理局と共に開発を進めている。
Photo from Raytheon
レーザー兵器は照射時にヒトの目で見えず、聞こえることもなく、敵にその前兆を予測させない内に攻撃を仕掛けることができる。また、現行の火薬推進型の弾薬類と違い、放物線を描いてターゲットへ着弾するのではなく、極めて直線的となるため精確に狙い撃つことができる。
攻撃ヘリコプターにレーザー兵器を搭載することは、低空飛行でターゲットへ攻撃を仕掛けるために、大気中に舞う砂埃などの影響によって、その破壊に必要なエネルギーを集約できない懸念もある。しかし、レーザーという特性上、射撃精度の高さや、着弾時の爆発に伴って巻き込む死傷者を抑えることが期待できるなど、高高度を飛行する固定翼機から攻撃をおこなう以上にその効果が望めると期待されている。
Photo from Raytheon
テストで収集された各種データは、将来の高エネルギーレーザーシステムを形成するのに役立つことになる。
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