GPSが無くても正確な移動量が分かる「電子ブーツ」をユタ大学の研究者が開発
人工衛星の電波を受信して測位するGPSによって、現代の兵士はより正確に、より簡単に自分の位置を知ることができるようになった。しかし昨今、GPSの電波をジャミングする技術が発達しており、戦闘地域ではGPSの情報を信用できない状況に陥ることが予想されている。アメリカ海軍では六分儀を用いた天測の技術を教育しこうした状況に備えているが、ユタ大学の研究チームはブーツそのものに移動量を測定させる、というユニークなガジェットを生み出した。
Photo: Qingbo Guo
ブーツはジャイロや地磁気、加速度など各種センサーを搭載し、これらの数値を計測することで移動量を測定する。同種のものは航空機にも搭載されているが、研究チームは歩行の際の踵の圧力などの生体データも加味することで、センサーからのデータを補正、より正確な移動量を計測することに成功した。
プロトタイプの画像。センサーとプロセッサユニットは開発の利便性のために外部に露出し有線接続されているが、将来的にはブーツに内蔵しBluetoothなどで無線接続することになる。
実験では約3km移動して誤差が5メートル程度であったという。軍事利用はもちろん、GPS衛星に視線が通らず、視界も悪くランドマークの見えない大規模火災現場などでの応用も考えられる。
Source: Accurate Navigation Without GPS - IEEE Spectrum
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201803
プロトタイプの画像。センサーとプロセッサユニットは開発の利便性のために外部に露出し有線接続されているが、将来的にはブーツに内蔵しBluetoothなどで無線接続することになる。
Photos: Qingbo Guo
実験では約3km移動して誤差が5メートル程度であったという。軍事利用はもちろん、GPS衛星に視線が通らず、視界も悪くランドマークの見えない大規模火災現場などでの応用も考えられる。
Source: Accurate Navigation Without GPS - IEEE Spectrum
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201803
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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