SHOT Show 2018現地レポート~02:HK(HECKLER & KOCH)編
SHOT Show2018も早くも2日目。
今回は数多くのガンメーカーの中でも最も注目度が高いであろうHK(HECKLER&KOCH)社のブースを紹介します。今回は各種の新製品がメインですが普段目にする機会の少ないミリタリーモデルも多数含めました。
今回は数多くのガンメーカーの中でも最も注目度が高いであろうHK(HECKLER&KOCH)社のブースを紹介します。今回は各種の新製品がメインですが普段目にする機会の少ないミリタリーモデルも多数含めました。
HK416A5(14.5インチ)
エアガンでも人気の高いHK416は多数が展示されましたが、基本ともいえるのがこの14.5インチモデル。ミリタリー仕様なので着剣ラグやフルオートセレクター、バレルから生えるフリップアップ式フロントサイトを備えています。
HK416A5(11インチ)
こちらは11インチのCQBサイズ。
上部レイルの先端部に可倒式フロントサイトが埋め込まれています。
ストックもA5になってこのタイプがデフォルトになりました。
HK416A5(16.5インチ)
16.5インチという長めのバレルを備えた標準的なミリタリーモデル。
バレルマウント方式のフロントサイトの後ろに着剣ラグが確認できます。
以上3モデルが展示されたHK416でしたがすべて現行のA5仕様。マグウェルが水平に近い古いタイプのHK416はもう製造していないそうです。
MR556A1
HK416の北米向け民間モデルがこの「MR556A1」。
古いタイプのHK416のレシーバーに「MRS(Modular Rail System)」と呼ばれるアタッチメントホールを備えたハンドガードを組み合わせています。
ちなみにこのMR556A1は3399ドル(約37万円)もする高級ライフルです。
M27 USMC INFANTRY AUTOMATIC RIFLE
アメリカ海兵隊で使用されているM27も展示がありました。
ACOGやDBAL、フォアグリップにスリングというフル装備状態なのが新鮮な印象です。
各部のエッジやマトリクスコードステッカーのカスレ具合、スミズミにこびりついたドロなどから実際にどこかの部隊から持ち込んだのでは?と思える存在感がありました。
HK417A2(13インチ)RAL8000
HK416の308仕様であるHK417は現在では「HK417A2」に進化しています。
これはその中でも最も短い13インチバレル+RAL8000(ダークイエロー)仕様のモデル。
スチールアッパーとアルミロワー、そして樹脂パーツそれぞれの色合いが微妙に異なるのがポイントです。
ハンドガード固定用のネジはマイナス。頭頂部に締付けトルクと思われる数字がレーザーで刻まれていました。
過去に力いっぱいネジ込んでバキッとやっちゃった人がいるのかもしれません。
HK417A2(16.5インチ)RAL8000
そこそこロングバレルのためかSCHMIDT&BENDERのショートスコープとバイポッドが搭載されています。マガジンは10連のショートタイプ。
G28E1 PATROL RAL8000
ドイツ軍が狙撃銃・マークスマンライフルとして使用しているG28は、標準の「スタンダード」と軽量な「パトロール」への組み換えができます。そのパトロールの状態がこちら。
オプティクスはSpecterDR 1.5x/6xでバイポッドとフォアグリップも装備。いくら軽量なパトロールといえどこれで7kgちょっとの重さがあります。
M110A1 CSASS(Compact Semi-Automatic Sniper System)
アメリカ陸軍が現在運用中のM110(KAC製)を更新するべく開発されたモデル。
各部の仕様がアメリカ軍の要求に沿ったものになっており、2016年4月に採用が決定されていますが現在は試験配備の扱い。随時改良が加えられていくとのことです。
複雑な形状で発射ガスを内部にうまく行き渡らせるという専用サプレッサー。
レシーバーの刻印は「M110A1」。セレクターはセミオート専用モデルとなる。
ロワーと同色のアッパーはスチールではなくアルミ製。
実物を手に取ってみると非常に軽いのに剛性感が高いという印象のいいライフルでした。
MR762A1
HK417のアメリカ向け民間仕様。マガジンは10連です。
MRSハンドガードを装備しバレル長は16.5インチ。オプションのない状態では4.5kgの重量しかないシンプルなモデルです。
MP5MLI RAL8000
ダークイエローにペイントされたMP5も展示されました。
細部を見るとバースト可能な点はもちろん、MRS対応のハンドガードやトップレイルマウントといった専用装備を搭載した状態。
マガジンまで塗装されているのにバレル先端やサイト周りは黒のままなど細かく塗り分けられています。
G36C with AR MAGWELL
コンパクトモデルであるG36CにARマガジン用のマグウェルを装着したタイプ。
G36Cは非常に軽くて取り回しに優れますが、コッキングレバーやボルトキャッチボタンの解除がとても重いため操作は難儀します。
HK433(11インチ)
ドイツ連邦軍はG36ライフルをリプレイスするべく審査中ですが、そこへHK社が提出した試作ライフルが「HK433」。
ホロサイトやアングルドフォアグリップが装着された「ノーマルではない状態」でしたがその扱いやすさは実感できました。
重量配分もよく長時間疲れずに保持できそうなグリップも◎。フルアジャスタブルストックもすばらしいデキです。
MG4
ドイツ連邦軍が使用する5.56mmの軽機関銃でミニミやケネヴによく似たデザイン。後方に倒れかかるように可動するバイポッドは反動吸収にも役立ちそう。重さは8kg強なのでサイズの割には軽量といえます。
MG5
同じくドイツ軍が使用する軽機関銃の7.62mmバージョン。MG4をベースにスケールアップされたもので各所のレイルとドリルドのバレルジャケットが特徴。重さは約11.2kg。
VP9 SK
ストライカー方式オートマチックであるVP9のサブコンパクトモデル。写真は標準の10連マガジンとオプションのCRIMSON TRACE製LASER GUARD(RED)を装着しているEDC(EveryDay Carry)状態になります。
HK45 COMPACT
45ACPを8発装填できるコンパクトモデル。写真はマニュアルセフティなし+ダブルアクションオンリーという少し変わった仕様。これは警察などでリボルバーから違和感なくオートマチックへ移行するためのモデルだそうです。
VP9 GRAY 9mm
人気のVP9に追加されたカラバリで写真のGREYだけでなくFDEやNATO Greenがあり。カラーはポリマーフレームの成型色で再現され、ハゲたりカスレたりといったことはないそうです。価格は719ドル。
SP5K
MP5Kのセミオートオンリー民間バージョン。昨年発表されたものとほぼ同じ仕様だそうです。
なおこれはピストル扱いなのでストックレスだったりマガジンキャッチレバーがなかったり。そもそもマニア向けの商品なので実用性を意識するモデルではないのかもしれません。価格はロマン価格の2699ドル(約29万5000円)。
HKのブースでは各ハンドガンがこのようにグループに分けられて展示されていました。
とにかく民間モデルだけでなくミリタリーモデルも積極的に展示してくれるのがうれしいHKブース。開場直後から最後まで客足が途絶えないくらいです。
やはりアメリカでも人気があって注目のメーカーなんだなと改めて思いました。
Text & Photo: 乾宗一郎
エアガンでも人気の高いHK416は多数が展示されましたが、基本ともいえるのがこの14.5インチモデル。ミリタリー仕様なので着剣ラグやフルオートセレクター、バレルから生えるフリップアップ式フロントサイトを備えています。
HK416A5(11インチ)
こちらは11インチのCQBサイズ。
上部レイルの先端部に可倒式フロントサイトが埋め込まれています。
ストックもA5になってこのタイプがデフォルトになりました。
HK416A5(16.5インチ)
16.5インチという長めのバレルを備えた標準的なミリタリーモデル。
バレルマウント方式のフロントサイトの後ろに着剣ラグが確認できます。
以上3モデルが展示されたHK416でしたがすべて現行のA5仕様。マグウェルが水平に近い古いタイプのHK416はもう製造していないそうです。
MR556A1
HK416の北米向け民間モデルがこの「MR556A1」。
古いタイプのHK416のレシーバーに「MRS(Modular Rail System)」と呼ばれるアタッチメントホールを備えたハンドガードを組み合わせています。
ちなみにこのMR556A1は3399ドル(約37万円)もする高級ライフルです。
M27 USMC INFANTRY AUTOMATIC RIFLE
アメリカ海兵隊で使用されているM27も展示がありました。
ACOGやDBAL、フォアグリップにスリングというフル装備状態なのが新鮮な印象です。
各部のエッジやマトリクスコードステッカーのカスレ具合、スミズミにこびりついたドロなどから実際にどこかの部隊から持ち込んだのでは?と思える存在感がありました。
HK417A2(13インチ)RAL8000
HK416の308仕様であるHK417は現在では「HK417A2」に進化しています。
これはその中でも最も短い13インチバレル+RAL8000(ダークイエロー)仕様のモデル。
スチールアッパーとアルミロワー、そして樹脂パーツそれぞれの色合いが微妙に異なるのがポイントです。
ハンドガード固定用のネジはマイナス。頭頂部に締付けトルクと思われる数字がレーザーで刻まれていました。
過去に力いっぱいネジ込んでバキッとやっちゃった人がいるのかもしれません。
HK417A2(16.5インチ)RAL8000
そこそこロングバレルのためかSCHMIDT&BENDERのショートスコープとバイポッドが搭載されています。マガジンは10連のショートタイプ。
G28E1 PATROL RAL8000
ドイツ軍が狙撃銃・マークスマンライフルとして使用しているG28は、標準の「スタンダード」と軽量な「パトロール」への組み換えができます。そのパトロールの状態がこちら。
オプティクスはSpecterDR 1.5x/6xでバイポッドとフォアグリップも装備。いくら軽量なパトロールといえどこれで7kgちょっとの重さがあります。
M110A1 CSASS(Compact Semi-Automatic Sniper System)
アメリカ陸軍が現在運用中のM110(KAC製)を更新するべく開発されたモデル。
各部の仕様がアメリカ軍の要求に沿ったものになっており、2016年4月に採用が決定されていますが現在は試験配備の扱い。随時改良が加えられていくとのことです。
複雑な形状で発射ガスを内部にうまく行き渡らせるという専用サプレッサー。
レシーバーの刻印は「M110A1」。セレクターはセミオート専用モデルとなる。
ロワーと同色のアッパーはスチールではなくアルミ製。
実物を手に取ってみると非常に軽いのに剛性感が高いという印象のいいライフルでした。
MR762A1
HK417のアメリカ向け民間仕様。マガジンは10連です。
MRSハンドガードを装備しバレル長は16.5インチ。オプションのない状態では4.5kgの重量しかないシンプルなモデルです。
MP5MLI RAL8000
ダークイエローにペイントされたMP5も展示されました。
細部を見るとバースト可能な点はもちろん、MRS対応のハンドガードやトップレイルマウントといった専用装備を搭載した状態。
マガジンまで塗装されているのにバレル先端やサイト周りは黒のままなど細かく塗り分けられています。
G36C with AR MAGWELL
コンパクトモデルであるG36CにARマガジン用のマグウェルを装着したタイプ。
G36Cは非常に軽くて取り回しに優れますが、コッキングレバーやボルトキャッチボタンの解除がとても重いため操作は難儀します。
HK433(11インチ)
ドイツ連邦軍はG36ライフルをリプレイスするべく審査中ですが、そこへHK社が提出した試作ライフルが「HK433」。
ホロサイトやアングルドフォアグリップが装着された「ノーマルではない状態」でしたがその扱いやすさは実感できました。
重量配分もよく長時間疲れずに保持できそうなグリップも◎。フルアジャスタブルストックもすばらしいデキです。
MG4
ドイツ連邦軍が使用する5.56mmの軽機関銃でミニミやケネヴによく似たデザイン。後方に倒れかかるように可動するバイポッドは反動吸収にも役立ちそう。重さは8kg強なのでサイズの割には軽量といえます。
MG5
同じくドイツ軍が使用する軽機関銃の7.62mmバージョン。MG4をベースにスケールアップされたもので各所のレイルとドリルドのバレルジャケットが特徴。重さは約11.2kg。
VP9 SK
ストライカー方式オートマチックであるVP9のサブコンパクトモデル。写真は標準の10連マガジンとオプションのCRIMSON TRACE製LASER GUARD(RED)を装着しているEDC(EveryDay Carry)状態になります。
HK45 COMPACT
45ACPを8発装填できるコンパクトモデル。写真はマニュアルセフティなし+ダブルアクションオンリーという少し変わった仕様。これは警察などでリボルバーから違和感なくオートマチックへ移行するためのモデルだそうです。
VP9 GRAY 9mm
人気のVP9に追加されたカラバリで写真のGREYだけでなくFDEやNATO Greenがあり。カラーはポリマーフレームの成型色で再現され、ハゲたりカスレたりといったことはないそうです。価格は719ドル。
SP5K
MP5Kのセミオートオンリー民間バージョン。昨年発表されたものとほぼ同じ仕様だそうです。
なおこれはピストル扱いなのでストックレスだったりマガジンキャッチレバーがなかったり。そもそもマニア向けの商品なので実用性を意識するモデルではないのかもしれません。価格はロマン価格の2699ドル(約29万5000円)。
HKのブースでは各ハンドガンがこのようにグループに分けられて展示されていました。
とにかく民間モデルだけでなくミリタリーモデルも積極的に展示してくれるのがうれしいHKブース。開場直後から最後まで客足が途絶えないくらいです。
やはりアメリカでも人気があって注目のメーカーなんだなと改めて思いました。
Text & Photo: 乾宗一郎
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