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米陸軍・海兵隊が協力して兵士の重量負荷軽減を目指した取り組みを継続

海外軍事

U.S. Marine Corps photo by Cpl. Austin Long
This photo is for illustration purposes only.
米会計検査院(GAO: Government Accountability Office)が、今年5月に発出したレポートによると、陸軍と海兵隊は、兵士の携行する重量の削減を目指すべく、引き続き協力して取り組みをおこなうことが示されている。

両軍は、地上戦闘環境における作戦上の脅威に対処するため、各種の個人用保護装備(PPE: Personal Protective Equipment)を開発したものの、時系列の経過と共に重量が増加し、兵士らに対して重量的な負荷を強いることになっている。

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    PPEとは、主にハードプレートアーマー、ソフトアーマープレートキャリアベスト、戦闘ヘルメットで構成されたものを指している。陸軍・海兵隊の開発当局は共に、2000年代におこなわれていたイラク戦争当時と比べると、PPEの存在によって飛躍的に防護能力が向上していることをにも言及している。

    Army and Marine Corps Ground Combat Personnel Total Load Contributors and Approximate Average Load (2016)
    2016年時点で、地上戦闘部隊として配備されている兵士の平均的な携行重量は、陸軍が119ポンド(=約54キログラム)に対して、海兵隊では117ポンド(=約53キログラム)となっており、共にPPEはその内の27ポンド(=約12キログラム)を占めているという。

    こうした実態を踏まえて、陸軍・海兵隊はPPEの重量負荷を軽減させることが、兵士の機動能力向上と戦闘時の攻撃力にも繋がる大きな要因を持つと考え、その改善策を見出す作業部会を形成している。作業部会の包括的なゴールは、もちろん重量軽減になるが、それに加えて装備の外形や調和の改良と機能性の向上も挙げられている。

    ちなみに、陸軍が1990年に発出した戦闘マニュアルによると、戦闘時の負荷重量は48ポンド(=約22キログラム)を超えず、また行軍時・接近経路への侵入時には72ポンド(=約33キログラム)を超過しないことが推奨されている。一方、海兵隊の資料によると、地上戦闘員の体重の30%を超える重量負荷は、兵士のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性が高くなることが示されている。

    陸軍・海兵隊共に、以前の基準は時代遅れであり、現行の防護装備における基準を反映していない可能性があるとの認識を示しており、陸軍は2016年に、ハードアーマープレートの重量を2ポンド(=約0.9キログラム)減らす計画を立案している。また、両軍共にソフトアーマーベストの設計を見直したところ、6~7ポンド(=約2.7~3.2キログラム)の軽量化が見込めるに至っている。

    PPEの軽量化以外では、バッテリーの重量や、バッテリー自身の電力消費を抑える取り組み、ポリマーケースを利用した弾薬、弾倉などの取り組みも同時進行でおこなわれている。

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