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アメリカ海兵隊がマグプル社のポリマー弾倉「PMAG」の使用を全軍に承認

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カービンよりもライフル、9mmよりも.45口径……伝統を墨守することで知られるアメリカ海兵隊であるが、先日、マグプル社のポリマー弾倉である「PMAG(GenM3)」の全軍での使用を承認し、話題を呼んだ。

今回採用されたPMAG。NSN 1005-01-659-7086がタンカラー、NSN 1005-01-615-5169がブラックとなる。

Photo from Soldier Systems Daily
PMAGを始めとするポリマー弾倉は軽量で丈夫、安価なことから民間での人気は高かった。しかし、当時すでに金属マガジンについてもサードパーティのものが多く使用され、規格が混乱していたことから、2012年には陸軍・海兵隊ともポリマー弾倉の使用を禁止。両軍ともよく審査し認証したメーカーの製品だけを支給する方針を示していた。

今回の承認の背景には、陸軍が使用するM855A1 5.56mm弾と、海兵隊が2010年頃から配備を始めた分隊支援ライフル、M27ISRの相性問題がある。M855A1弾はM27ISRで給弾不良を起こし、その原因は弾倉にあるとされていた。PMAGはM855A1弾頭にも対応しており、これを導入することでM27ISRやその他の海兵隊向けライフルでも陸軍の弾薬を支障なく使用できるようになる。

もともとは両軍とも、環境負荷の低いM855A1に移行するはずであった。しかし開発中の2009年、M855A1のビスマス・スズ合金弾頭が、高い気温下で弾道特性が大きく変化するという問題が発覚。このため量産が1年遅れることとなった。

陸軍はそのままM855A1を採用したが、海兵隊は判断を保留。代わりにUSSOCOMが採用していたMK 318 SOSTを導入し、M855と混用しつつ現在に至っている。

陸軍に採用されているEnhanced Performance Magazine(性能増強化型弾倉……EPM)。新しく採用されたM855A1に最適化されている。一番左が現行のNSN 1005-01- 630-9508。その右が1世代前のNSN 1005-01-561-7200。海兵隊では、これらは未だ「訓練用途」の使用に限られている。

使用している弾薬の不統一はコストのムダであることが度々指摘されており、弾薬を共通化しようという動きはすでに始まっている。PMAGの採用によって給弾トラブルが解決すれば、弾薬の共通化に1歩近づくことになる。

参考:アメリカ陸軍と海兵隊の5.56mm弾薬が違うのはナゼか? 上院・下院が報告書を要求 - ミリブロNews
参考:アメリカ海兵隊、M16A4 ライフルから M4 カービンに転換を計画中 - ミリブロNews

Source: Marines select Magpul's signature polymer ammunition magazine
Magpul Mags Save the Day for Army/Marines Common Rifle Round (M855A1). Somewhat . . . - The Truth About Guns
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201702
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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