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アメリカ海兵隊が「スカウト・スナイパー」増員のため主MOSに格上げする計画

海外軍事

Photo By: Lance Cpl. Reece E. Lodder
アメリカ海兵隊の伝統的兵種「スカウト・スナイパー(偵察狙撃手)」は、部隊の斥候として先行し、偵察や砲撃の観測手といった前線で人間が監視していなければできない任務を行う兵士である。海兵隊の中でもスカウト・スナイパーは一目置かれる存在だが、近年、その人数不測が深刻化している。

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    原因はスカウト・スナイパーを養成するBasic Scout Sniper courseの高度化が進み、卒業が困難になっているためだ。2012年の卒業率が56%に対し2016年は44%と大幅に下落。

    現在資格を持つスカウト・スナイパー達も高齢化にともなって配属が変わったり退役したりしているため、定員が20人程度のスカウト・スナイパー小隊にMOSを持った正式なスカウト・スナイパーが4人入ればいい、という状況となっている。このため海兵隊上層部では様々な改善案が出されているが、中でもドラスティックなのはMOSである「0317 Scout Sniper」を海兵隊の主特技(Primary MOS)とする、というものだ。


    Photo By: Cpl. Paul S. Martinez
    現在、スカウト・スナイパーになるためには上等兵となってから3週間の認定コースをクリアし、大隊の偵察狙撃手小隊に配属されなければならない。なおこの時点での資格は非公式なものであって、偵察狙撃手として正式にMOSを得るには小隊でしばらく狙撃手として勤務した後、79日間のBasic Scout Sniper courseを修了する必要がある。改定案では入隊後に新入隊員全員が通過するブートキャンプと歩兵学校を終了した後、志願者はすぐにBasic Scout Sniper courseに送られることになる。

    この噂について海兵隊の広報担当者は否定している。関係者の意見も賛否様々あるようだ。


    Photo By: Cpl. Seth Starr
    あるベテランスカウト・スナイパーによればMOSの取得はスカウト、つまり潜入・偵察の技術とスナイパー、応用的な射撃術の2つをマスターしなければならないが、後者の射撃術の教授が困難で、失格率を上げる原因となっているという。射撃術は0317 MOSをとってから小隊で訓練することが十分可能であり、また早い内からMOSを取得することでその後のキャリアに幅もでき、部隊に貢献できる可能性も高まる。

    海兵隊はM27 IARの全面採用を模索するなどロングレンジでの射撃に強い関心を示している。狙撃手増員の計画が士気向上のために使われるのか、それとも実質を伴ったものになるのか気になるところだ。

    Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201703
    Chaka (@dna_chaka)
    世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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