2019年10月29日 11:32
イラクとシリアにまたがる地域で活動し、またそのシンパシーを持つ者による蛮行が各地で繰り広げられ、世界中を震撼させたテロ組織「ダーイシュ(IS)」。その首領「バグダディ(Baghdadi)」こと本名「イブラヒーム・アッワード・イブラヒーム・アリー・アル・バドリー・アル・サマッライ」容疑者が、米軍最精鋭の特殊部隊、陸軍『デルタフォース』に追い詰められた末に自決した。
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米国によって2,500万ドル(約28億円)もの懸賞金がぶら下げられたその男の所在に繋がる情報は、イラク情報当局がダーイシュ捕虜の尋問から複数聞き出していたようだが、中でも2ヶ月前にバグダードで身柄を拘束された「Mohammed Ali Sajet」が、バグダディ容疑者追跡の重要な情報を握っていた。Sajetは、2015年からダーイシュのメンバーとして活動し、婚姻によってバグダディ容疑者と親族関係となっている。イラク当局の尋問に対して、シリアで出没する可能性のある場所を吐露し、バグダディ容疑者へ荷物を届ける役割の「運び屋」の素性を吐いたことで核心に迫った。英陸軍特殊部隊「SAS」が、ダーイシュ(IS)首謀『バグダディ』容疑者の「殺害」or「捕縛」を掲げた大胆な任務のため展開。同容疑者のクビにはかつて、2,000万ポンド(約28億円)もの懸賞金が掛けられた。https://t.co/Enym0psLxq
— ミリブロNews (@militaryblogjp) May 30, 2019
これらの情報は中央情報局(CIA)が精査し、1つのアタリを導き出し、国防総省に提出され今回の作戦決行に至ったようだ。なお、クルド人率いるシリア民主軍(SDF: Syrian Democratic Forces)のマズロウム・アブディ(Mazloum Abdi)司令官はツイートの中で、「バグダディに関する情報を5ヶ月間収集していた」とも述べている。「激しい戦闘だった」―目撃者が語るダーイシュ(IS)首領『バグダディ容疑者』襲撃の2日間。「バグダディはバグズ(Baghouz)に向かった―」https://t.co/61FxvMXST0
— ミリブロNews (@militaryblogjp) February 12, 2019
Aftermath of raid on Isil leader Abu Bakr al-Baghdadi