オーストリア陸軍特殊部隊「ヤークトコマンド」のハンドラーが給餌中の軍用犬に噛まれて死亡
Photo by Staff Sgt. Patrick Evenson
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オーストリア国防省は14日、ニーダーエスターライヒ州ウィーナー・ノイシュタットの飛行場兵舎で、給餌中のハンドラー×1名が軍用犬によって噛み殺されていたことを発表した。その後の国内報道によると、死亡したのは陸軍特殊部隊「ヤークトコマンド(Jagdkommando)」の軍曹(31歳)だった。
13日1600頃、ハンドラーは5頭の収納された犬舎に向かった。2頭の給餌をおこなっていたとされるも、翌深夜0145に、ぐったりとしたハンドラーの姿が確認された。すぐに救急車両が駆け付けたが、多数の咬傷により搬送先で死亡が確認されている。
参考:軍特殊部隊に所属する優秀な軍用犬の活躍関連記事:
フランス軍特殊部隊「第1海兵歩兵落下傘連隊(1er RPIMa)」の一員、軍用犬『Lioda』の訓練映像
兵士を死に至らしめた2頭はいずれも「ベルジアン・シェパード(Belgian Shepherd)」とされる。その内の1頭は訓練を受けた軍用犬で、もう1頭は生後6ヶ月と若く、訓練が始まったばかりだったようだ。
軍には現在、ロットワイラー×41頭、ベルジアン・シェパード×15頭、ジャーマン・シェパード×5頭、ラブラドール×9頭の計70頭が在籍しているという。
軍曹は2017年よりハンドラーとして活躍。軍用犬の扱いに慣れていたと考えられており、原因は明らかになっていない。
なお今回の事故を受けて、ミヒャエル・バウアー(Michael Bauer)大佐は地元放送局の取材に対して、「これまで誰も怪我をしたことはない」と語っている。
事故後、陸軍は獣医師や法律専門家などで構成する事故委員会を設立し、警察による調査を進めている。
Source:
Presseaussendung vom 14. November 2019
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