ロシアのRPD軽機関銃は一体何発の連射に耐えられるのか?カラシニコフ社が実験動画を公開
Screenshot from Kalashinkov Media
Как убить РПД? Стрельба очередями | Разрушители Оружия - YouTube
第二次世界大戦後に登場したロシアのRPD軽機関銃は、現代的な分隊支援火器のはしりであるといわれるが、いったいどれくらいの耐久性があるのだろうか?カラシニコフ・メディアが耐久テストの動画を公開している。
参考:
・
カラシニコフ社が『AK-12』フルオート射撃による耐久実験の映像を公開 - ミリブロNews
RPD軽機関銃は銃器設計者デグチャレフが1944年に完成させ、50年代から60年代にかけて使用された。ソ連はもちろん中国などでもライセンス生産され以来世界中の紛争地帯でその姿を見ることができる。
動画中の個体は1960年頃にソ連軍が使用していたもの。テストでは100発のベルトリンクを次々と交換しながらフルオートで射撃している。最初のうちの不具合はベルトリンクが暴れることによる単純な給弾不良であるが、700発を過ぎた頃から白煙を上げ始めボルトの固着が始まる。その後、手動での給弾と発射を繰り返し、801発で動作がストップしたため冷却と一部パーツの交換を行ったが、復活しなかった。
仕上げが熱で溶け落ちてしまった木製のハンドガード部分。
Screenshot from Kalashinkov Media
Screenshot from Kalashinkov Media
銃の過熱とその冷却ははるか以前から銃器設計者を悩ませてきた課題であることがよく分かる。動画の不具合を防ぐためというのはもちろんのことながら、近年ではサーマル機器の発達と普及によってヒートシグネチャの隠蔽の必要性も高まっており、様々なメーカーが解決策を研究している。
参考記事:
・
サイレンサー一体型アッパーレシーバーM4計画「SURG」の入札が中止に - ミリブロNews
Text: Chaka (@dna_chaka)
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
関連記事