アメリカ陸軍 IVASヘッドセットで新型コロナ感染による体温上昇を可視化
新型コロナウィルス感染拡大を防ぐには、日々の健康チェックを欠かすことはできない。しかし、短時間で大人数の検温をするには、一般的な温度計では難しい。そこでアメリカ陸軍は、現在開発中のIVASヘッドセットのソフトウェアに小改良を加え、体温チェックでの仕様をスタートさせた。
IVASは、アメリカ陸軍とマイクロソフト社が中心となって開発を進めている情報統合システム。マイクロソフト社のVRゴーグル「HoloLens」をベースに開発され、ナイトビジョンの画像や、ネットワークからの各種戦術情報を視界に表示することができる。次世代分隊火器(NGSW)の照準器と接続し、その映像を取得することも計画されている。
関連記事:
・
SiOnyx社 米軍とデジタル視覚拡張システムの暗視センサ試作で2000万ドルの契約 - ミリブロNews
・
米陸軍の先進装備、複合現実(Mixed Reality)ゴーグル『IVAS』は2021年末に配備開始 - ミリブロNews
現在、IVASゴーグルはプロトタイプを兵士たちが実際に使用してフィードバックを行うSTPの段階にあるが、新型コロナウィルス感染拡大のため試験が延期されている。開発者はIVAS計画を進めつつ、サーマルカメラを用いて人間の体温を可視化できるように一部のプロトタイプのソフトウェアを小改良、体温チェックに投入した。
関連記事