ロシア空軍がインド輸出向け戦闘機の発展版、Su-30SM発注

ミリタリーブログサポートチーム

2011年08月02日 10:35

ロシア空軍 が、インド空軍 向けの輸出用モデル Su-30MKI の発展版となる新型の Su-30SM×2機を発注したことを、DID (Defense Industry Daily) の 7月21日付け記事が報じている。それと併せて同サイトでは、ロシア空軍が以降、更に 30機 の Su-30SM を追加発注する予定とのことも報じている。

経済の著しい成長を背景に、軍事面での強化を図る インド が ロシア から高性能機、Su-30MKI を調達していた格好であったが、ここにきてようやく ロシア空軍 念願の 次世代フランカー 量産タイプ の供給開始と目されている。
なお、スホーイでは、Su-27 以降はすべて フランカータイプ となり、同じ機体をベースにした派生モデルとなる。

Su-30 は 非ステルス機 ながらも、エンジン性能は 米空軍 F-22 ラプター に次ぐ能力を持つと言われ、機体自体の空力性能は F-22 以上との呼び声も高い。
ノズルは F-22 が 2次元 であるのに対し、 Su-30 MKI では 3次元ベクターノズル となり、対ステルス機用の 赤外線パッシブセンサー を装備。"対ステルス機を意識した非ステルス機" の様相となっている。

現在 ロシア の 空母 には カタパルト の搭載が無く、大出力の双発機でなければ離艦が出来ないが、今回名前の挙がった Su-30SM の調達には、海軍航空隊型 も含まれてるようだ。しかし 艦載機として完成させるには、機体を始め、システム面でも多くの改装が必要となることが予想されるため、Su-30SM とは別の型番となることも想像される。

The Russian Multirole fighter Sukhoi Su-30

DID 2011/7/21

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