MIT、米陸軍と共同で意思伝達を可能とする戦闘服を開発中

ミリタリーブログサポートチーム

2013年02月19日 12:21

マサチューセッツ工科大学 (MIT : Massachusetts Institute of Technology) と米陸軍は、共同で ACU (Army Combat Uniform : 陸軍戦闘服) へ光ファイバーに似た繊維を縫い込むことで、戦場での情報伝達、コミュニケーションツールとする開発に取り組んでいる。陸軍・MIT のジョイントラボ "Soldier Nanotechnologies" によると、この繊維自身にトランジスタやプロセッサ、回路を持っているわけではなく、これら自身が装置となる新しい種類の繊維とのこと。現在のところファイバーの直径が mm レベルとなっており、衣服に縫いこませて使用するには太過ぎるため、100 micron にスケールダウンさせたい考え。今後 10 年間の試験で洗練し、デザインの改良を計画しているとのこと。光や熱、音を検知できる戦闘服の登場によって、煙や埃がたちこめる混乱した戦場や、薄暗い場所でも容易に味方兵士の存在を特定することが可能になるかもしれないとのこと。

WIRED 2013/02/18
Photo: Institute for Soldier Nanotechnologies/MIT

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