3Dプリント銃の設計図削除、米国務省がITARに基づき再調査

ミリタリーブログサポートチーム

2013年05月10日 12:25

設計データを入力し、印刷するような感覚で立体製品の製作がおこなえる 3D プリンター。より手軽に立体的な製品作りがおこなえることから、次世代技術の普及を歓迎する声が上がる一方で、武器製造などの危険性について議論も巻き起こっている。"Wiki Weapon" プロジェクトを始めた米国 Texas 州の非営利法人 Defense Distributed (創設者 Cody Wilson 氏) は 5/5、.380 ACP (Automatic Colt Pistol) 弾を撃ち出すことができる、初の 3D プリンター製の拳銃 "Liberator" を製作し、その実射映像を公開した。賛否両論、多くの反響が出る中、米政府は迅速な対処に乗り出した。5/8 付けで、国務省の貿易取引管理局によるコンプライアンスに基づき (State Department Office of Defense Trade Controls Compliance)、9 つの構成パーツと共に Liberator の オンライン設計図 (Online Blueprint) を、一般からのアクセス不可とするよう通達。ITAR (International Traffic in Arms Regulations : 国際武器取引規制) との抵触について再調査をおこないたいとした。(しかしながら、DefDist が掲載した設計図は既に世界中のサーバーで掲載されている)

Forbes 2013/05/09
DefDist official Twitter 2013/05/09
Image : The sixteen parts of Defense Distributed's 3D-printable gun, the Liberator.

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