米軍特殊部隊、フィリピンでの対テロ関連の支援を縮小か?

ミリタリーブログサポートチーム

2013年06月13日 19:17

米特殊作戦軍団 (USSOCOM : US Special Operations Command) 司令官の William H. McRaven 米海軍大将は、特殊作戦部隊の拡大や、世界各地に展開した特殊作戦部隊とパートナー国の間の情報共有強化を図っている。その一方で、過去 11 年間に渡って特殊作戦部隊を派遣してきたフィリピンについては、「支援や訓練が成功している」として、任務をフィリピン軍に移管する方向で調整中 (ただし、具体的なスケジュールは未定)。フィリピン軍への対テロ戦関連の支援がスタートしたのは、OEF (Operation Enduring Freedom : 限りなき自由作戦) 発動より後、2002 年 1 月のこと。フィリピンでは過去 40 年間に渡り、MILF (Moro Islamic Liberation Front : モロイスラム解放戦線) 相手の対反乱戦が続いており、1960 年末から合計 15 万名ほどの犠牲者が出ている。しかし最近になって政府側が優勢を確保、2012 年 10 月に「2016 年までに自治を実現する」という内容の和平協定を締結したところ。このほか、アルカイダ系の Abu Sayyaf Group (アブ・サヤフ) もあるが、こちらはすでに大打撃を受けて勢力縮小中。

DefenseNews 2013/06/10
Photo : Marine Special Operations Advisor Group (MSOAG) advises a Philippine soldier, via Wikimedia Commons.
Image is for illustration purposes only.

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