ロシア、AK-74サイズ互換5.45mm弾の水陸両用銃「ADS」

ミリタリーブログサポートチーム

2013年07月30日 12:18

ソ連時代に開発された水中銃の後継・改良モデルで、本格的な水陸両用銃の "ADS" が 2007 年に Tula 造兵廠 (Tula Arms Plant) で開発を終え、近い将来に配備開始の命が下る可能性があるとのこと。第二次大戦を契機に、各国の海軍では水中作戦における携行火器の開発に関する取り組みがおこなわれた。その中、世界で唯一の軍用水中自動小銃の開発に成功したソ連では、海軍の特殊偵察部隊において SPP-1 4.5mm ピストルと APS 5.6mm 水中銃の運用を実施。ただしこれらは、陸上での有効な活用がおこなえず、水中でも至近距離のみ有効で、164 フィート以上での精確な射撃がおこなえず、急速にストッピング・パワーが低下することが確認されていた。新たに開発された ADS は、Kalashnikov 型アサルトライフルの最新モデルを髣髴させる外観で、グリップとトリガーより後方に弾倉や機関部が位置する Bullpup デザインを採用。AK-74 でも使われるカートリッジと同サイズの専用 5.45 x 39 mm 弾を使用し、水中だけでなく陸上での運用も可能としている。試験運用での評価は概ね良好として伝えられており、サービスインの命が下る日も近いと目されている。

Russia Beyond The Headlines 2013/07/22
Photo : AP

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