ロサンゼルス市警、米軍特殊部隊向け電動ステルスバイク「Zero MMX」を評価試験

ミリタリーブログサポートチーム

2014年06月20日 16:14

米軍特殊部隊用途を想定した軍用の電動ステルス・バイクZero MMX」の開発を手掛ける Zero Motorcycles, Inc. (Santa Cruz, California) が、国内の警察・法執行機関向けマーケットでの進出に向けた動きを加速している。四輪のパトロール用車輌に比べて二輪のバイクは、アクセルを加えた時の瞬発力、混雑した交通状況をすり抜ける機動性、そして燃費の良さといった利点が挙げられる。一方では、四輪車と同様に、走行時のエンジン騒音が課題となり、容疑者へのアプローチの際に妨げとなってきた。ロサンゼルス市警察 (LAPD : Los Angeles Police Department) では、評価試験目的に Zero MMX 1 台を購入し、その有効性を確認する予定で、試験が思惑の通り、成功裏に収まった暁には追加の購入も示唆しているとのこと。MMX の最高速度は時速 136 キロメートルで、1 回の充電につき 260 キロメートル超の走行が可能。また約 98 センチメートルの水深がある浅瀬を走行する能力を持つ他、1 回の充電につき約 0.5 ドルとランニングコストが低いのも利点として挙げられる。LAPD では電動バイクの他に、無人機や MRAP (Mine-Resistant Ambush Protected Vehicle : 対地雷待ち伏せ防護型車両) と言った新たなミリタリー仕様のヴィークル投入が進められている。

PRNewswire 2014/06/16
Photo : Sgt. Ron Alberca. Photo courtesy Los Angeles Police Department.

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