イスラエル・IWI社 アメリカでの「ジェリコ941」ハンドガンの販売を再開

ミリタリーブログサポートチーム

2014年12月24日 11:28

「ガリル」や「UZI」、「タボール」といった名作銃器で知られるイスラエルのIWI社のハンドガン「ジェリコ941」の販売が2015年はじめごろに再開されることとなった。
※本稿は海外実銃の話題を取り上げています。

ジェリコ941は、1990年にリリースされた中型拳銃。チェコ・CZ社の「CZ-75」のデザインを踏襲しており、CZ-75のクローンを製造していたイタリア・タンフォグリオ社から部品の供給を受けて製造された。こなれた設計による高性能と他社からのパーツ供給による安定した生産によって、イスラエルや韓国の治安当局を含む様々な国で使用され、日本でもアニメ「カウボーイビバップ」「攻殻機動隊」などの作品に登場している

アメリカでは取り扱い代理店が移り変わりジェリコ941(KBI)、UZIイーグル(モスバーグ社)、ベイビー・イーグル(マグナムリサーチ社)という名前で販売されていた。2009年1月からKBI社によってジェリコ941名義で販売されていたが2010年1月に輸入を停止していた。IWI社がアメリカ・Kahr社の傘下となったことを受けて輸入・販売が再開される

今回販売されるジェリコ941は従来モデルのスライドからデコッキングレバーを外し、フレームにセイフティレバーを装着したもの。フレーム下部にはアクセサリーレールが追加されている。

口径は9mm、.40、.45ACPの三種類でそれぞれフル・コンパクトの2種サイズ、スチールとポリマーのフレームの合計9バリエーションが展開される。ただし.45ACPについて当初はスチールのコンパクトフレームのみとなる。希望小売価格はバリエーションによって559ドル(6万7千円)から655ドル(7万8千円)を予定。なおFDEカラーのフレームの販売も検討されているようだ。

Source: (PDF)IWI press release Jan. 2014
Photo: IWI US Facebook page
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201412
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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