東京マルイ製ガスブローバックハンドガン「USP コンパクト」が発売

ミリタリーブログサポートチーム

2015年04月22日 16:38

90年代の専門誌は数多くのH&Kピストルを特集している。各バリエーションが数多いこのドイツ製ピストルは、武器の最先端を進む当時の革新的技術が導入され、多くのコストとアイデアが導入されている。
93年頃に開発されたUSP(Universal Self-loading Pistol)は口径違い、銃身長が違う物、ヴァリアントと呼ばれる9種類の仕様違いとニーズに分かれて多様化した。また、90年から始まった米軍特殊部隊用戦闘ピストルの開発プロジェクトで採用になった「MK23 Mod.0」の基盤にもなっている。H&K USP COMPACTはその扱い易いサイズから多くの正式採用を勝ち取った。 

同モデルのエアーソフトは既に発売されていながら、マルイは長年モックアップを行っていた「USP COMPACT」を漸く発売した。

手に握ると男女問わず使用できるグリップ全長が丁度良い。エアーソフトで人気のあるGLOCK19サイズに近いといえる。グリップ側面はシボ加工され、フロント・バックストラップは大きめのチェッカーが施されて先端部はやや丸められている。

これにより素手・グローブを問わずグリップ保持バランスが絶妙となっており、USPの特徴であるマガジンキャッチはピストルのハイグリップ加工を行うトリガーガードの付け根部分に位置している。MP7なども同様の位置であり、一貫性の設計がよく現れている。

このマグキャッチは優秀でグリップ保持の邪魔にならず、付け替えの必要がないアンビ仕様である。

フレーム部分の特徴として大型のスライドストップとマニュアルセフティがある。セフティは1911ピストルの様に上に跳ね上げてセフティがかかり、解除してファイア。そしてレバーを更にダウンしてデコッキング(ハンマーが自動で安全位置に戻る)となる。

スライドストップはピストルの中でもかなり大型、指掛羽はワイドに飛び出しており、こちらもグローブ使用でも問題の無いサイズである。どちらもダイキャスト製法でヒケの無い綺麗な仕上げとブラスト&黒染めで再現されている。

トリガーガードはスクエアタイプの大型で、丁度トリガーの通常ポジション部分は幅が広く取られ暴発対策となっている。トリガーはカーブを描いたダイキャスト製。
ダブルアクション操作でも違和感の感じないスムーズな作動を再現している。シアーと連動するトリガーレバーは力が加わるのでこれもかなり大型、強度対策としてメッキ仕様になっている。バルブノッカーとディスコネクターもメッキ仕様だ。

スライドストップは別パーツとの連動式、ホールドオープン時は全てダイキャストパーツで保持されるので使用している内にスライドノッチが変形するという事は無さそうだ。

ハンマーはスライドの形状に合わせたデホーンと呼ばれる形状。シングルアクションで指でハンマーを起すよりはダブルアクションで一度発射し、後にシングルアクションで連続射撃というパターンになる。デコックするとハーフコックされ、そこからハンマーを起す事も可能だ。
1911の様にハンマーが起きた状態でセフティロックもできるのでその状態でサバゲで使用すると良いだろう。

スライドはUSPの特徴をよく捉えている。台形形状で上部のサイトシステムはやや小ぶりの3ドット。大型のスライドは15mmシリンダーで軽快なブローバックを魅せる。

リコイルスプリングはダブルのコイルスプリングで、この辺りのスプリングテンションも絶妙だ。ホップアップはM&P9と同じ仕様になっている。

この手の中型けん銃はとても日本人に使いやすいサイズと言ってよい。実射性能は東京マルイ・日本製だけあって安定しており、箱出しのまま遊べて使える。

付属品はシュアファイアなどのライトが取り付け可能なレイルと、当初のフィンガーチャネル形状とは違うフラットマガジンバンパー。海外の人気ドラマ「24」を思わせる綺麗なパッケージと丁寧な説明書で非常に好感が持てる。

東京マルイ製ガスブローバックハンドガン USP コンパクトは、全国の小売店で絶賛発売中。

Text: Ocean - FM201504
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