ホームディフェンス用エアピストル「SALT」

ミリタリーブログサポートチーム

2016年02月18日 14:06

アメリカのサルト・サプライ社は、ホームディフェンス用ピストル「SALT」を開発している。

アメリカではホームディフェンス用の武器として銃を所有している家庭が少なくないが、子供のいる家庭では安全面で不安があるのも事実だ。親が銃を隠していても、子供は簡単にそれを見つけてしまい、誤って暴発させ死傷に至るケースが後を絶たない。
しかし、一方で鍵の掛かるガンロッカーに銃を厳重に保管すると、暴漢が押し入った際に素早く銃を取り出すことが困難になるというジレンマが存在する。

そこで、この点に着目したサルト・サプライ社はCO2ガスを利用して刺激物質を内包した弾丸を発射するエアピストルを開発した。

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Posted by Salt Supply on 2015年11月5日
使用する弾丸は粉末状のトウガラシ成分をカプセル内に収めており、着弾時の衝撃により中の粉末が空気中に飛散する構造だ。

銃を使用した場合、命中させなければ効果は得られないが、SALTの弾丸は壁に着弾するなどといった至近弾でも効果があるとしており、命中に至らなくとも射手と暴漢との間に刺激物質のバリアを形成できるという。

同社によれば、使用している刺激物質の安全性は米軍の他、多くの法執行機関で確認されており、眼や肺などに長期に渡る障害は残らないという。

アメリカではスマートガンなど「銃の代替となりうる新技術」に対して「銃を新商品に置き換えることで、銃を持つ権利を侵害しようとしているのではないか?」と疑念を持つ声があるが、同社はこれを否定しており、「銃はベストの選択ではないと考える人々の安全をサポートする目的がある」と話している。

SALTにはアンダーレイルが備わっており、レーザーサイトやウェポンライトといったアクセサリーを装着することが可能。SALT1丁の価格は349.99ドル(約4万円)で、本体の他、SALT弾10発、練習用弾10発、CO2ガスシリンダー2個がセットとなっている。

Text: ポル - FM201602
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