レールにピストルホルスターを取り付けて素早いトランジションを実現する「グリップショット (GripShot) 」

ミリタリーブログサポートチーム

2016年05月06日 18:20


Photo: GripShot
メインアームとして携行するライフルから、状況に応じてピストルへ素早くトランジションする (切り替える) ことは、ガンファイトを有利に進める上で大きな課題となる。

海外の有名銃器情報サイト、ザ・ファイアアーム・ブログ (TFB: The Firearm Blog) が紹介したグリップショット社 (Gripshot INC) の手掛けるグリップショット・アダプターは、そんな問題を解決する 1 つの手段となり得るのかもしれない。

ピストルホルスターは一般的に、腰ベルトや太腿に固定されることが多いが、グリップショットではライフルのピカティニー規格レールに取り付けることで、サブウェポンへの素早い切り替えを可能にするという斬新な発想を形にしている。

ただし当然のことながら、その構造上「フロントヘビー」になるため、射手には相応の腕力が求められることになるだけでなく、中々に嵩張っている様子かもらもスムーズな操作感を体得するまでに慣れが必要になりそうだ。また、戦闘シーンにおいて、何らかの理由でライフルの放棄を余儀無くされた場合、別途バックアップ用の火器の携行が無ければ文字通りの「丸腰」になってしまう懸念も残る。

Photo: MULE Tactical official FaceBook

ライフルそのものにピストルを取り付けてしまう発想自体は、ケンタッキー州に本拠を持つ M.U.L.E. (Modular Utility Linked Equipment) Tactical 社が 2015 U.S. SHOT Show で発表し話題になったことも記憶に新しい。
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Photo: GripShot for Blackhawk Serpa Taser X-26 Holster
グリップショットは、ブラックホーク (BlackHawk) 製セルパ (SERPA) ホルスター、サファリランド (Safariland) 製 ALS (Automatick Locking System) に対応しており、公式通販サイトでは、いずれも 135 ドル (=約 14,000 円) で販売中。

なお、グリップショット社のコンタクトページに掲載された電話番号は、フロリダ州マーゲイトのアドバンスド・ファイアアームズ・グループ (Advanced Firearms Group) と同じものとなっており、何らかの関連性があるのかもしれない。
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