ロシア治安機関の再編で新設された「国家親衛軍」が「ORSIS T-5000」スナイパーライフルを取得か

ミリタリーブログサポートチーム

2016年07月19日 17:48


Photo: via Федеральная служба войск национальной гвардии Российской Федерации
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4 月 5 日、ロシアのプーチン大統領が、治安機関の再編を発表し、大統領直属の「国家親衛軍 (voysk natsional'noy gvardii) 」の創設を盛り込んだ大統領令に署名した。この再編により創設された新たな武力機関「国家親衛軍 (voysk natsional'noy gvardii) 」が、新型のスナイパーライフルを取得するかもしれないとして、イズベスチヤ紙をソースにタス通信などが報じている。


Photo: T-5000 via ORSIS
国家親衛軍の特殊部隊、偵察部隊へ配備予定とされるのは、産業技術グループ (GK Promtekhnologiya) ORSIS ライフル工場により開発されたボルトアクション式の高精度スナイパーライフル「T-5000」。

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イズベスチヤ紙によると ORSIS T-5000 がトライアルを通過した場合、「民間の防衛企業によって製造され、国内の法執行機関に採用される銃器の第 1 号になるかもしれない」とのこと。また、「現在、第 604 特殊部隊訓練センター "ビチャズ (Vityaz) " は、7.62x51mm 弾の ORSIS T-5000 をテストしており、第一陣については昨年、2015 年の後半に引き渡しがおこなわれていた」としている。

また国家親衛軍は、再軍備計画における初期の段階で、数ダースの T-5000 を取得するものと考えられており、T-5000 の採用に合せて、新たな光学照準器の取得計画も進められている模様。


via ORSIS
ORSIS T-5000 は、7.62 x 51 mm (.308 Winchester)、.300 Winchester Magnum、.338 Lapua Magnum と、3 種の使用弾薬で展開している。各種における緒元については上図の通り。
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