【装備レビュー】マルチフィットでサムリリース、WAS ユニバーサル・ピストル ホルスター

ミリタリーブログサポートチーム

2016年08月31日 19:11

皆さんこんにちは、ライターのイヌイです。

突然ですがワタクシは長物よりもハンドガンの方が好きなんです。中でもリボルバーが好みなのですが、サバゲでは実用面からM&P9やG17、Hi-CAPA E といったモダンオートを使っています。

というわけで今回は、そんなハンドガンを収めるホルスターの紹介です。
WARRIOR ASSAULT SYSTEMS というイギリスのメーカーの「UNIVERSAL PISTOL HOLSTER」。ご存じの人や実際に使ってる人も多いと思います。

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ベルクロ式クロージャーと内蔵トリガーロック機構で様々なサイズのピストルに対応する汎用ホルスター

その名の通り(ほぼ)どんなハンドガンでも入ってしまうのはもちろん、サムリリースのトリガーロック機構を備えているという非常に使い勝手のいいホルスターです。

なお、今回紹介するサンプルは筆者の私物ですが、個人的な都合でレフティモデルになっている点はご了承下さい。もちろんラインナップには右利き用もありますよ!ちなみにカラーはマルチカム、コヨーテタン、ブラック、オリーブドラブ、A-TACS-FGがラインナップされています。
さて。
サバゲだけでなく実銃のタクティカルシーンでも人気のホルスターといえば、人差し指のワンタッチロックで有名なBLACKHAWK!のCQCホルスターでしょう。しかし、各ハンドガンそれぞれの専用モデルとなってしまうので・・・
持ってるハンドガンの数だけホルスターが必要になったりします。
かといって汎用のナイロンホルスターだと、片手でスムーズなドローは望むべくもありません。

しかし、このUNIVERSAL PISTOL HOLSTERであれば、だいたいどのハンドガンでも収まるのがポイント。装備の組み換えが必要なく1個あればそれだけで済むため、経済的な面でもありがたいわけです。

外観はコーデュラナイロン製のハーフカバータイプ。

写真で上側に飛び出している黒いパーツが親指で操作するロック解除レバーです。
フルカバーじゃないのでハンドガンを差し込むとグリップとバレル部分が飛び出します。
肝心なロック部分はこんな感じ。
差し込まれたハンドガンの「トリガーガードの前端」を挟んでロックします。
なので、例えばモーゼルミリタリーやアンダーレイルにフラッシュライトをつけたハンドガンには対応しません。残念。

ロックの解除レバーはハンドガンの「グリップを握ると親指が当たる自然な位置」にあります。
親指でレバーを押し込みながらグリップを握って引き抜くだけ。ワンアクションで素早く抜けます。
サバゲでハンドガンを使う時はとっさの場面が多いため、スムーズに抜けるホルスターはとても助かるのではないでしょうか。

取り付けは2列✕3段のモールウェビング。
パンツベルトやリガーベルト、プレートキャリアなど対象を選ばず装着できますが、取り付けは基本的に垂直のみ。角度をつけて装着するにはちょっとした工夫が必要です。
また、腰回りに装着するとかなり高い位置になってしまうのは仕方のないところでしょうか。

本体の構造はこのようになっています。

各種ハンドガンに対応という高い汎用性は、ベルクロによって巻きつける構造によるもの。

では東京マルイのHi-CAPA Eをサンプルにフィッティングしてみましょう。
まずは本体を開き、トリガーガードでロックをかけた状態に。

下側(グリップ側)となる本体カバーを先に固定します。
こちら側は強めに引っ張っておくのがポイント。
次に固定ストラップ(?)の部分を巻きつけます。
このストラップは(エアガンでは)あまり必要性を感じません・・・が、切り取っちゃうのももったいないのでそのまま使っています。
最後に上側(スライド側)のカバーを固定してできあがり。
このカバーを引っ張ってギチギチにするとフロントサイトが引っ掛かりやすくなってしまうので、やや余裕を持って固定したほうがいいようです。

このようにフィッティングは簡単なので、ゲーム間のインターバルでも気軽に違うハンドガンに合わせられます(予備のハンドガンを持っていく人はあまりいないかもしれませんが・・・)。
では、皆さん気になっているであろうフィッティングサンプルを紹介してみましょう。

ダブルカラム1911の場合
東京マルイの電動ハンドガン、Hi-CAP Eはもちろん、ガスガンのHi-CAPAでもWAのSVIでも同じく収まります。
ダブルカラム1911はまともに入るホルスターがほとんどないので、ピッタリ入るのはとてもありがたいですね。

シングルカラム1911の場合
写真は旧MGCのナストフですが、シリーズ70でもMEUでも問題なく入ります。
ハーフタイプなのでハードボーラーでもオフィサーズでもスライド長は問いません。リアサイトにも干渉しないのでボマーサイトだってOKです。

ダブルカラム9mmオートの場合
サンプルは東京マルイの電動ハンドガン、G18C。
グロックシリーズならG26からG34まで各種全部入ります。StarkArmsのG42も入りました。
愛用者の多いP226系やXDM、M&P9などにも対応しています。

小型オートの場合
写真はKSCのP230。見ての通りきちんとホールドしています。
マルシンのM1910やKSCのマカロフもバッチリでした。

小型リボルバーの場合
マルシンのM49も入りました。もちろんM36もOK。
リボルバーでもトリガーガードがあればイケますよ。

大型リボルバーの場合
KフレームのM66もばっちり。
ただ、天地幅があるのでカバーの長さに余裕がありません。抜き差しはスムーズにできます。

SFプロップガンの場合
モデルガンですが高木式ブラスター(デッカードブラスター)もギリギリ入りました。
一回り小さいハートフォードのM2019なら余裕で収まるでしょう。

オールドリボルバーの場合
これもモデルガン。ハートフォードのコルトドラグーンだって入ってしまいます・・・ということはコスモドラグーンも!
収まった時の絵面はあまりよくないですが、パーカッションリボルバーがサムブレイクでドローできてしまいます。

小型SMGの場合

KSCのイングラム M11さえ入っちゃいました。
フロントサイトが引っ掛かるので、上側のカバーはキッチリ固定しない方がよさそうです。なお、カバーにはまだ余裕があるので電動ガンのMac10も入るかも?

というわけで、非常に扱いやすいホルスターでオススメ。
今のところミリタリーでの採用はないようですし、フルカバータイプじゃないので好みは別れるかもしれませんが、とりあえずこれが1個あればハンドガンの装備で悩むことはなくなるでしょう。
特にホルスターで悩むソーコムMk.23やデザートイーグル、Five-seveNやHi-CAPA Eのユーザーにはありがたい限りだと思います。国内での販売価格は13,000円と決して安くはありませんが、一度使うとこの便利さはクセになりますよ!

国内正規販売店
TG-TACTICAL(http://www.tg-tactical.org

Photo & Text: 乾宗一郎
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