米陸軍が新型戦術車両の試験を開始

ミリタリーブログサポートチーム

2016年10月21日 18:34


An Oshkosh Defense prototype of the Joint Light Tactical Vehicle (JLTV).
Photo Credit: Courtesy Oshkosh Defense
陸軍に戦闘車両を納入している大手企業オシュコシュ社の広報によると、陸軍および海兵隊向け新型戦術車両の試験が軍関係の施設で行われる予定だという。総数100台前後の「製品版」の新型車両が、陸軍と海兵隊へ1月あたり10台のペースで納入され、操縦のしやすさや移動能力などをアリゾナ州のユマ性能試験場などで試験されるらしい。

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ユマ試験場での試験に加えて、フォートワチューカ(アリゾナ)で、統合指揮管理通信システムの試験、グリーリー基地(アラスカ)やアバディーン試験場(メリーランド)などの極寒地域での性能試験も予定されている。

今回試験される新型戦術車両は、戦術車両は、地雷などの車体下からの爆風に耐えることができる特殊な車体やオフロードでの走破性を高めたサスペンションも備え、現行の車両よりも燃費も向上している。

試験される新型戦術車両は、汎用タイプ、近接戦闘タイプ、重火器搭載タイプ、さらに2ドア汎用ピックアップタイプの4種類があり、それぞれのタイプごとに過酷な試験が行われ、目的に適した兵装や装備が取り付けられる予定である。

陸軍調達局は、2019年には量産体制を確立し、2040年までに陸軍と海兵隊に合計54,599台を配備したいと考えているが、陸軍は2030年までに全数配備を望んでいる。

Text: 友清仁 - FM201610
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