電子調光式液晶システムを搭載した CTRL Eyewear社のスマート LCD アイウェア「CTRL CX」

ミリタリーブログサポートチーム

2016年10月24日 19:21

電子調光式液晶システム“e-Tint(Tint-on-Demand )”を搭載したオランダのスマートLCDガラスメーカー:CTRL Eyewear 社のアイウェア『CTRL CX』が、現在 Indiegogo 内で予約受付中である。
CTRL Eyewear 社は『CTRL CX』の製品化を目的としたクラウドファンディングキャンペーンを Indiegogo で今年の夏に行い、目標金額の1,274%に達し終了していた。出荷予定は、来年1月以降としている。

CTRL Eyewear 社の親会社である AlphaMicron 社が開発した“e-Tint”は、液晶ディスプレイ(LCD)技術を応用した電子制御の調光システムであり、調光レンズ(フォトクロミックレンズ)のように紫外線によってレンズカラーの明暗が切り替わるのではなく「ライトセンサー感知による自動」もしくは「ボタンスイッチによる手動」で0.1秒以内に切り替わる仕様となっている。

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フレーム内にリチウムイオンポリマーバッテリーを備えており、マイクロUSBを介して充電を行う。このシステムは米軍パイロットのヘルメットバイザー用として開発されたものであり、調光レンズに代わる次世代のスタンダード・システムとして注目されている。

CTRL XC: Official Teaser

● CTRL CX 仕様内容
・色味変化の速度:0.1秒
・透過率:クリア55%以上~スモーク12%以下
・紫外線カット:100%
・レンズ材質:ポリカーボネート(ANSI Z87.1)
・レンズの厚さ:2.1mm
・フレーム材質:ハイ・インパクト・ナイロン TR90
・重量:1.7オンス/47グラム
・ライトセンサー:シリコンフォトダイオード
・テクノロジー:Guest-Host Liquid Crystals Display (GHLCD)
・電池:リチウムイオンポリマー
・バッテリー容量:50mAh
・電圧:8V
・充電時間:1時間
・運用時間:70時間
安全メガネの耐衝撃米国家規格 ANSI Z87.1 をクリアしている。また、ノーズパットは形状記憶タイプを採用している。

尚、CTRL Eyewear 社が“e-Tint”を初めて搭載したスポーツタイプのアイウェア「CTRL ONE」は既に発売済みである。「CTRL ONE」もクラウドファンディングキャンペーンを経て製品化されたものである。また同社の他に、“e-Tint”を搭載したバイクヘルメット用シールド「Akari AX12」やウベックス社のアイウェア「ヴァリオトロニック S」が発売されている。

Text: 弓削島一樹 - FM201610
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