TROYから空軍用XM177E2「GAU-5A/A」が新製品として発売開始

ミリタリーブログサポートチーム

2016年11月21日 12:45


Photo: TROY GAU-5A/A
ARのカスタムパーツやコンプリートガンで知られるTROYから「GAU-5A/A」が発売されます。

製品リンク:https://myservicerifle.com/product/troy-gau-5aa/

皆さんよくご存じのXM177E2と酷似していますがそれもそのはず、空軍ではM177E2をエアクルーのサバイバル用としてGAU-5A/Aの名称で採用していたのです。

同社からはちょっと前にXM177E2が復刻されましたが、そのバリエーションモデルですね。
ちなみにXM177E2は映画『戦争の犬たち』の冒頭で主人公らが持っていたライフルといえばピンとくる人もいるかも? 固定式キャリングハンドルやアルミ製2ポジションストック、細身のカービンハンドガードは今となっては新鮮に感じます。

Photo: TROY GAU-5A/A
こちら側を見るとロワーにはTROYのマークが。
セレクターのフルオート表記やフルオートシアピンのモールドも見えますがこれはダミー。民間用のセミオートモデルです。

フィンガーチャンネルのないグリップ(通称A1グリップ)も再現。

Photo: TROY GAU-5A/A

バレル長は12.5インチですが4.5インチのマズルデバイスを固定(pinned and welded)してあるため、トータルで17.0インチのバレルとして扱われることに。所持に特別な許可が必要なSBR(ショートバレルライフル)ではなく普通に民間所持が可能となっています。

価格(MARP)は1199~1299USドル。

Photo: TROY GAU-5A/A
なぜ今このモデルが復刻されたのかといえば、ベトナム戦争から50年という意味だけでなく、戦時捕虜・戦闘中行方不明者の家族支援団体(The National League of POW/MIA Families)の活動を支援するためだとか。また、このマズルデバイスがサプレッサーではなくフラッシュハイダーとして認められるようになったためというウワサもあります。

どちらにせよ、現在主流のM4カービンのご先祖様として位置付けられる歴史的なモデル。お好きな方にはたまらないのではないでしょうか。

Text: 乾宗一郎 - FM201611
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