米陸軍が2個旅団協力の下で新たなジャングル戦闘ブーツのフィールド試験を実施
ミリタリードットコムによると、ハワイ州スコフィールド・バラックスに司令部を置く、第25歩兵師団「トロピック・ライトニング(Tropic Lightning)」隷下の2個旅団戦闘チームが、410万ドル(=約4億5,000万円)の計画の下、この3月~6月に掛けてと、6月~9月の2回に分けてフィールド試験に協力する予定にあることが示されている。
昨年12月に選定されたベルビル(Belleville Boot Company)、ロッキー(Rocky Boots)の2社から計36,700足のブーツが、両旅団に対して各2ペアずつ支給される予定にあるとしている。
旧式のジャングルブーツは、硬いラバーだけで衝撃吸収素材が無く、排水用の孔(ドレインホール)が用意されるも泥で詰まることがあったが、新しいブーツには①ポリウレタン素材の採用による衝撃吸収、②小さな孔を備えたファブリックをブーツ両側面に配すことで、浸み込んだ水を押し出す機能を持ち、③ヒールを低くすることによってゴミの引っ掛かりを抑え、躓く(つまづく)危険性を低減し、④ベトナム戦争時の教訓でもあり、熱帯雨林地域の先住民がよく使う「パンジ・スティックス(Punji sticks)」と呼ばれる竹や杭を使ったトラップなどの負傷から守るようなデザインにする……といった改良が盛り込まれる。
陸軍は、兵士からのフィードバックと改良を経て、新たなジャングルブーツの支給先を決めるとしている。
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